2022年8月5日の注目キーワードは……
4日に中国が軍事演習で発射した弾道ミサイルが日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下し、日本政府は中国側に抗議しました。
アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問に伴う米中間の緊張が日中間にも波及した形で、政府は事態がエスカレートしないよう重ねて自制を求めていく方針です。
アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問を受けて、中国軍は4日、台湾を取り囲むように大規模な軍事演習を始め、日本政府は4日夜、発射された弾道ミサイル9発のうち5発が日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したと推定されることを明らかにしました。
NHK
アメリカの議長が、台湾を訪問すると、中国が、ミサイルを放つ。そんなことが、現実に起こるんですね。
陸地に撃つのとは違うんじゃないかとも思われますが、水産業などにも影響がないこともなく、看過することもできないのかも知れません。
漁船などがいないことは、おそらく事前に確認しているでしょう。また、万が一にも、陸地に落ちないように、しなければなりません。そう言ったことを含めて、軍事力を誇示したことになるでしょう。狙い通り撃てるんだと。
排他的経済水域を持つ国は、その海域にある生物や鉱物など様々な資源を調査、開発、保存する権利を持つとともに、これらの資源や環境を適切に管理する義務を担います。
日本の陸地面積は約38万㎢ですが、領海と排他的経済水域を合わせた面積は約447万㎢に及び、これは国土の約12倍、世界で6番目の広さとなります。
日本の誇る、立派な資源です。
世界中の携帯電話やノートパソコン、時計、ゲーム機器など日常生活で使用される電子機器の多くには、台湾製のコンピューター・チップ(半導体)が使われています。中でも、台湾積体電路製造(TSMC)の1社が世界市場の半数以上を占めているとされます。
アメリカや日本としては、これを中国に取られたくないという思惑もあるのでしょう。
そこで、アメリカは、最近、自国の半導体産業に補助金を出すことに決めたのでしょう。
世界の流れの中で、色んなことが決定されているのです。
日本の防衛費を増やすのも、これらの話題と無関係ではありません。