2022年8月15日のトレンドワード1位は……
先日、ツイッターに投稿されたランジェリーショップの店頭に飾られたややぽっちゃり体型のマネキンが、「親近感www」「私の裸かと思った」などのコメントとともに、22万いいねを獲得し、注目を集めた。数年前から、一部外資系のアパレルブランドが“プラスサイズウエア”の展示のためにぽっちゃり体型のマネキンを採用されている。少し前まで、8頭身のスーパーモデル体型が当たり前だったマネキン界に、今、何が起きているのか?
マネキンが日本で製造されるようになったのは今からおよそ100年前。1916年頃から、パリで作られた蝋製のマネキンの輸入が始まっていたのだが、輸送途中に熱で変形することが多く、その修復にあたっていた島津製作所(島津マネキン)が1925年に生産したものが最初とされている。
「戦前から海外のマネキンは日本に輸入されていましたが、ウエストのくびれやバストの大きさがかなり誇張されており、日本人にはなかなか受け入れられませんでした。そのため、日本では、西洋人から見ると、どこか東洋っぽい体型のマネキンが作られ、広がっていきました」
そんなマネキンの体型に最初の変化が起きたのは、児島明子がミス・ユニバースで東洋人として初の優勝という快挙を成し遂げた1959年。七彩はパリから招聘したマネキン作家ジャン・ピェール・ダルナ氏とともに、世界初のFRP製マネキンを発表。新素材の採用以上に注目を集めたのがその体型で、それまでより10センチメートルも細くなった47センチメートルのウエストと、腰の曲線美を強調したスタイルは、業界に旋風を巻き起こし、その後の日本のマネキンの理想体型に大きな影響を及ぼした。
「マネキンは、店頭で洋服を美しく見せるのが仕事。ファッションモデル同様、時代の“理想の美しさ”を保持していなければいけません。そういう意味で、言葉は悪いですがマネキンは“騙す装置”といえます。マネキンを見て、この服を買ったら自分もこうなるのかなと錯覚し、買いたいと思わせることができるのがいいマネキンなんです」
裏を返せば、現実の平均的な体型をありのままに投影したマネキンでは、見た人の購買意欲は湧かないということ。では、ネットで話題になったプラスサイズマネキンはいったいどういう意図があって誕生したのだろうか。
ORICON NEWS
多様性が謳われる世の中でも、体型や肌の色で、クレームがくることもあるそうです。また、話題になっても、売れるわけでもないとのこと。厳しい世界ですね。
ただ、本当に売れないのでしょうか。
マネキンに親近感を持つって、素晴らしいことのように思います。作り手としては、感無量なのでは?
こうなったら、ミス・ユニバースで、ぽっちゃり女性が優勝すればいい。あえてのぽっちゃり男性の優勝でもいい。多様性の社会は、もうそこまで来ているのです。
ま、時代とともに変わっていくことかも知れませんね。
ニュース記事で、取材を受けた七彩のウェブサイトには、少しですが、ぽっちゃりマネキンが載っていました。
七彩のウェブサイトまた、サイトの中で、「七彩マネキン物語」というのが、参考になりました。
七彩マネキン物語七彩では、次世代のマネキンとして能動的に商品やメッセージをアピールするサイネージ機能を備えたマネキンを開発しています。
もっとも最近では、メタバースなんかで、実物のマネキンを見る機会も減っています。
お客さんの体型を読み取って、メタバースで、ちょうど良いサイズの服を着た状態を見ることができたりすると、イメージが湧くかも知れませんね。
「著名マネキン」なんてのも登場するかも。バーチャルインフルエンサーとか、ヒカキンとか、そういう流れに乗って、話題にはなると思いますが……。
ミス・ユニバースの情報です。
ウィキペディア1960年度のミス・ユニバースに選ばれた後のニュース映像です。
2008年度のミス・ユニバースに選ばれた森さんのブログがありました。
森理世ブログ確かに、二人とも、ぽっちゃりではないですね。