今日のトレンドワード1位は……
24年前の1998年8月7日に、146.220円!
1日のニューヨーク外国為替市場で円が対ドルで一時1ドル=140円台に下落した。140円台は1998年8月以来、およそ24年ぶりの円安水準だ。米連邦準備理事会(FRB)が急激な利上げを続けるとの見方が広がる一方で、日銀は大規模な金融緩和を続ける姿勢を崩していない。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いの流れが続いている。今年に入って円は25円下がった。
日本時間1日朝方に、7月14日に付けた1ドル=139円38銭の直近安値を超えて下落した。海外市場に移ると、1日発表した8月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回ったことを受け、FRBが今後も利上げを続けるとの見方が改めて強まった。幅広い通貨に対してドル高が加速したことで、心理的節目の140円を超えた。
8月25~27日に米国で開いた経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でパウエルFRB議長が高インフレを抑えるために利上げを続ける姿勢を鮮明にした。31日には他のFRB高官からも利上げ継続への強い姿勢が示され、米金利の上昇に伴いドル高が進んだ。対ユーロでもドル高が進み1ユーロ=1ドルの「等価(パリティ)」を割り込む場面が増えている。
円安が加速し始めたのは3月中旬だ。ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに世界で商品価格が高騰し、物価上昇の加速でFRBを中心に各国・地域の中銀が金融引き締めを急ぐ姿勢を示した。一方、日銀は「物価上昇は輸入インフレ主導で一時的」との姿勢を崩しておらず、物価上昇率が目標の2%に達した後も大規模な金融緩和を続ける姿勢を保っている。日米金利差の拡大が円売り・ドル買いにつながった。
商品価格の高騰で資源を輸入に頼る日本の貿易赤字が拡大していることも円安材料となっている。輸入企業は支払いのために市場でドルを調達する必要がある。貿易赤字が拡大すればするほど実需の円売りがかさみ、円安・ドル高が進みやすくなる。円売り材料が重なった結果、今年の円の下落幅は25円まで広がった。
日本経済新聞
昔は、円安は、輸出企業の多い日本には追い風だと言われて来ましたが、今は、その輸出企業と言われた会社の多くが、海外に生産拠点を移しています。
従って、輸出企業の円安による収益アップはあまり望めません。
24年前と比べて、良い点としては、観光産業が拡大したことでしょうか。
この分野は、円安の好影響を受けます。
コロナも比較的落ち着き、外国人観光客の受け入れも、拡大しています。
株をやる方なら、狙い目でしょう。
もっとも、世界的な景気後退のことを考えると、空売りから入る方が良いのかも知れませんね。
1990年辺りから、割と安定しているように見えますが、これでも、大きな変動幅です。
このチャートでは、24年前の1998年8月7日に、146.220円をつけています。
今後、このくらいまで、行く可能性はありますね。
円相場チャート2022年9月2日の経済指標カレンダーです。
いよいよ、「(米) 8月 非農業部門雇用者数 」と「(米) 8月 失業率」が、発表になります。
強い数字が出れば、利上げペースが加速するので、さらなる円安になると予想されます。
利上げは、9月がピークになるでしょう。
その後は、いつ減速するかが、焦点になるでしょう。
2023年には、利下げも予想されていましたが、雲行きが怪しくなって来ました。
以下のようなテーマに妙味があると思われます。
インバウンドというテーマもあります。
インバウンド外国人旅行客だけでなく、日本人の売り上げも伸びているようです。
百貨店旅行産業は、円安メリットを享受します。
旅行上述しましたが、輸出企業の円安メリットは、薄れています。
円安メリット