今日のトレンドワード1位は……
インフレが落ち着いて円安も収まるか?
7日のニューヨーク原油市場では中国などの世界的な景気の減速で原油の需要が落ち込むことへの懸念を背景に国際的な原油の先物価格が一時、およそ8か月ぶりに1バレル=81ドル台まで下落しました。
1バレル=81ドル台をつけるのはことし1月以来、およそ8か月ぶりです。
背景には中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大している影響で、需要の回復が遅れていることに加えて、欧米など各国の中央銀行による金融の引き締めによって世界的に景気が減速することで、原油の需要が落ち込むことへの懸念が強まっていることがあります。
ロシアによる軍事侵攻でWTIの先物価格はことし3月初旬に一時、1バレル=130ドルを超え、世界的なインフレを加速させる要因となりました。
NHK
原油が安くなると、ほとんど良いことづくめなので、このまま落ち着いてほしいですね。
まず、世界的なインフレが抑制されること。
もちろん、金利が上がった方が良い業界もあるでしょうが、全体的に見れば、プラスでしょう。
これからの動きとしては……
……などが考えられます。
もっとも、そんなに簡単な話ではないので、ある程度の好影響という感じでしょうか。
ちなみに、以下、今年の原油価格の推移です。
ところで、マネクリというサイトによると、原油価格について以下のように言われます。
原油高になると、産油国が潤います。その国の通貨が、買われます。米国も産油国なので、ドル高傾向になるでしょう。
「原油安=米ドル高」ということなので、これも、ドル高に寄与します。
原油急落時には、リスクオンで、「米ドル安」になるとありました。
これらからすると、米ドルは、結局、一方向には動かないのかも知れませんね。
ただ、ボラティリティは上昇するので、投資をする方は、要注目ですね。
ちなみに、2022年3月頃からのドル円相場は……
あまり関係ないのかも。
日本経済新聞
- ロシア産石油が海上で移し替える方法を使い欧州に流入している。
- ギリシャ沖がハブとなり、移し替えは半年間で20倍の175件に急増した。
- 12月に完全禁輸する英国の港にも2隻のタンカーが入港している。
※ 日本経済新聞社は、この記事に関して、「誤解を与える表現や誤り」があったとして、28日朝刊1面に「おわび」、社会面に検証記事を掲載しました。
気になるニュースです。
実際には、こうでもしないと、成立しないのかも知れませんね。
以下、原油輸出額ランキングです。
順位 | 国名 | 輸出額(百万米ドル) |
1 | サウジアラビア | 159,471 |
2 | ロシア | 141,126 |
3 | アラブ首長国連邦 | 90,631 |
4 | カナダ | 81,940 |
5 | 米国 | 69,356 |
6 | イラク | 53,214 |
7 | クウェート | 46,047 |
8 | ノルウェー | 37,016 |
9 | ナイジェリア | 32,968 |
10 | ブラジル | 30,609 |
日本の輸入先は……
原油安になれば、インフレが落ち着く。
回り回って、円安が是正される。
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