今日のトレンドワード1位は……
世界の食糧難を日本米が救う。
ウクライナからの農産物の輸出が8月再開され、世界の食料危機への懸念は緩和されたかのような印象を受けますが、国連のWFP=世界食糧計画の担当者はNHKとのインタビューで「来年は世界の人口を養うために十分な食べ物がない状況に陥る可能性がある」と述べ、危機的な状況は決して終わっていないと訴えました。
今後については「農地や農業インフラが破壊されている上、農業が盛んな東部が戦いの前線となっていて、農家も兵士となって戦闘に加わっている」と述べ、ウクライナでは農作業が例年どおり進められない事態に陥っていると指摘しました。
その上で、この秋から来年にかけての穀物の収穫量は豊作だった昨シーズンの1億トンあまりに比べ、3割以上落ち込むという見通しを明らかにしました。
また、世界の肥料の多くを生産していたロシアからの輸出が滞り、肥料の価格が高騰していることで世界中の農家が十分な肥料を買えなくなり、農産物の生産量が落ち込むおそれもあると指摘しました。
フライシャー局長は「ことしは農産物の価格の上昇で食料を買えないことが問題だったが、来年は世界の人口を養うために十分な食べ物がない状況に陥る可能性がある」と述べ、強い懸念を示し、危機的な状況は決して終わっていないと訴えました。
その上で、来年G7=主要7か国の議長国となる日本に対し、食料危機をG7の主要な議題に据えるべきだとして先進国の支援の必要性を強調しました。
日本経済新聞
ちなみに、日本の食料の品目別輸入先は、以下のようになっています。
ロシア・ウクライナからの輸入が少ないので、あまり大きく報じられませんが、価格の高騰には、否応なく巻き込まれています。
小麦価格は……
ウクライナ侵攻で、一気に上がり、少し落ち着いてきた感がありますが、上記のニュース記事によれば、食糧難は、これからも深刻化するようです。
日本の品目別自給率は……
主食である米が、100%というのが、何とも頼もしいところです。
スマート農業の効果で、もっともっと生産性を上げて、米を輸出すると良いのではないかと思います。
世界の食糧難を日本米が救う。
国土は狭いかも知れませんが、望みはあるように思います。
スマート農業の例は……
秋にかけて、再々値上げされる可能性があるそうです。
ウクライナ侵攻だけでなく、天候不良、円安、原油高による物流費の高騰なども、影響しています。
日本人の主食であるコメの消費量が減り続けるなか、「パックご飯」だけが実りの秋を迎えている。最大手のサトウ食品やアイリスオーヤマなどメーカーは相次ぎ増産投資に踏み出した。対照的に袋入り精米は売れず、半世紀にわたるコメ余りに出口は見えない。補助金で作付けを増やした飼料用米も需要が限られ「そろそろ限界」との声が聞こえる。
日本経済新聞
どうして、日本米の輸出をしないのでしょう。
コメ余りというのもそうですし、「パックご飯」も、とても需要があるように思います。
カップ麺も、今や、多くの国で食されています。
日本米の世界進出を切に望みます。
(※2022年9月18日追記)
スマート農業によって、米の生産性を上げて、世界の食糧危機を救う。
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