日本の多様性ニュースのまとめです。企業のダイバーシティの取り組みについて、事例を挙げて、解説。子供、中学生、高校生向けに、分かりやすく解説しています。
米ライス大学と米スタンフォード大学に所属する研究者らが発表した論文「Self-Consuming Generative Models Go MAD」は、AIが生成した画像(合成データ)を用いて別の生成モデルが学習し続けると、その精度にどのような影響がでるのかを検証した研究報告である。
結果は、AIモデルを合成データでトレーニングすると、画像が乱れるアーティファクトが徐々に増幅され、品質や視覚的多様性のいずれにおいても悪化する結果を示した。研究チームは、この状態を狂牛病になぞらえて「Model Autophagy Disorder」(モデル自食症)と呼んでいる。
画像生成AIが作成した画像には、品質が低いものや偏ったものなど、望ましくないものが多く含まれている。このため、AIが生成した画像がインターネット上で増えるにつれて、画像の品質や多様性が大きく低下する可能性がある。また、合成データに偏りが生じる可能性もある。
ITmedia
AIが、画質を向上させる機能を持てば良いのでは?
巨大市場の中国では日本より2週間も早く5月26日に公開されたが、最初の週末の興行収入はわずか370万ドル前後。同時公開のアメリカだけで1億1700万ドル、全世界で4億1300万ドルも稼いだのに比べると、なんとも寂しい数字だ。
『リトル・マーメイド』に関して言えば、主役の人魚姫アリエルに黒人歌手ハリー・ベイリーを起用したことに対し、中国の映画ファンが人種差別的な拒否反応を示したとの見方がある。だが、不人気の理由はそれだけではない。
いわゆる「ゼロコロナ」政策の3年間、外界から途絶されていた中国の人々は外国、とりわけ欧米の映画への関心を失ったという指摘もある。
Newsweek
各国で、多様性のあり方も違いますからね。
俳優の吉岡里帆(30)と松本まりか(38)が14日、都内で行われた映画『アイスクリームフィーバー』の初日舞台あいさつに登壇した。松本が「個性というものをもっと認め合えばいい」と涙ながらに訴える一幕があった。
松本は「世の中でいろんなことがあるじゃないですか。自分をどう表現したら良いかわからなくて、表現するんだけど、それが上手くいかなかったり、批判されたりとかそういう世の中になってきて」と話し、言葉に詰まった。吉岡に背中をさすられながら「この映画には、平凡だったり、奇抜だったりするキャラクターがいっぱい出てくる。それでもそれを認めてくれる」と涙を流した。
そして「個性というものをもっと認め合えばいいじゃないかと思うんです」と声を振り絞り「いろいろあるけど、この映画を見て自分の持ってる“個”を出していいんだって言うことを感じてほしい。負けないでほしいですし、皆が認め合えるような世の中になったらいいなと思いました」と願いを語った。
ニフティニュース
本当にそうですね。
日本酒の新たな流通を生み出す〈株式会社FARM8〉が、2021年11月に日本酒定期便〈SAKEPOST(サケポスト)〉をリリース。それまで新潟県内に限定していた提携酒蔵を2023年5月に全国70蔵以上へ広げました。
〈SAKEPOST〉とは、100mlの日本酒が毎月3種類届くサブスクリプションサービス。一合以下の少量サイズなので、日本酒にあまり触れたことがない人でも気軽に飲み比べを楽しめます。
〈SAKEPOST〉の楽しみ方は、ちょっと独特。自宅に届いたら、まずはグラスを用意して3種類を飲み比べ。パッケージには銘柄が書いていないので、飲み終わったらQRコードを読み込んで銘柄や原材料、日本酒度などを確認します。
コロカルニュース
日本酒のサブスクも、色々なものがありますね。
100歳まで生きるための鍵は、腸内に生息するウイルスの多様性かもしれない。日本人を含む百寿者の腸内細菌叢(マイクロバイオーム)とウイルス叢(バイローム)の解析から、その可能性が浮かび上がった。
例えば百寿者の腸内ウイルス叢は、微生物叢に存在する硫酸塩を分解する高い能力を持っていることが分かった。これは、腸管粘膜を健康な状態に保つとともに、細菌感染症と戦う力をサポートする可能性がある。
この結果について研究者らは、「腸内の細菌とウイルスが相互に作用することで、加齢に伴う疾患の予防などに重要な役割を果たすという既存のエビデンスを、さらに強化するものである」と述べている。
@DIME
意外な共通点ですね。
1990年代初期から失われた長い年月が続き、経済成長が低迷を続けてきた日本。そんな日本の日経平均株価がバブル後最高値を更新し続けている。年初来30%近い上昇は、米国のS&P500の上昇率をはるかに超えている。再び日本に投資が集まっているのはなぜなのか? 米有力紙ニューヨーク・タイムズがその背景を分析している。
日本への投資が高まっている背景として、驚くほど安定している今年の日本経済、円安、世界の多くの経済大国の金利が上昇しているにもかかわらず非常に低金利であることに加え、投資家ウォーレン・バフェット氏による日本株の推奨も挙げている。バフェット氏が、伊藤忠、丸紅、三菱、三井、住友という日本の5大商社株を買い増し、4月には、日経に対して「日本企業にもっと投資する」と発言したために、海外投資家の資金が流入している状況があるからだ。また、米中の緊張が続くなか、投資家が中国を敬遠する動きがあることも指摘されている。
前述のフィッシャー氏は同紙で「(日本)企業は企業価値を上げる行動を取るなか、所得を増加させることで日本経済全体を助けている。投資家はやっと日本には大きく変わるチャンスがあることに気づいた」と日本経済の見通しを楽観視している。海外投資家は、これまで変わらなかった日本企業には、変わることによりまだ伸びしろがあると感じているということだろうか。しかし、日本企業は本当に変わることができるのか?
Yahoo!ニュース
すごい上昇率ですね。
国内最大規模の玩具見本市「東京おもちゃショー」が、東京ビッグサイトで開幕した。一般公開は4年ぶりで、今回は国内外の156社が約3万500点を出展。デジタル化など、世相を映したおもちゃの展示が目立つという。
このうち、タカラトミーは定番の鉄道玩具「プラレール」から、大人向けシリーズ「リアルクラス」を展開。第1弾は「小田急ロマンスカー3100形NSE」と「185系特急電車(踊り子・緑ストライプ)」で細かな造形や塗装にこだわり、大人が憧れる名列車をリアルに再現したという。
おもちゃの大人市場は「拡大の一途」との玩具協会関係者の話も伝えられているが、「大人のおもちゃ」といえば、アダルト系を連想するなどのまったく別の意味だが、「の」と「も」の違いで「大人もおもちゃ」の時代が本格到来したようだ。
Response
大人向けのおもちゃ市場は、伸びるでしょうね。
赤と緑の区別がつかない。他の色に見える…… そんな感覚を持つ人は、意外に身近にいる。公益社団法人日本眼科医会によると、日本における「先天赤緑色覚異常(※1)」の発生頻度は、男性5%、女性0.2%だという。男性の場合は、およそ20人に1人という計算になる。
一つ目は、医学博士・メディアデザイン学博士の浅田一憲が開発した「色のシミュレータ」。自分のカメラロールから写真を選ぶと4種類の色彩が表示され、色弱の人たちの見え方を体験できる無料のツール。まずは、フルーツの写真で試してみよう。
東洋インキ株式会社が手がける、色をテーマにしたWEBマガジン「1050+」では、色弱の人にとっての世界がどのように見えているかを再現している。
IDEAS FOR GOOD
アプリなどで、色弱の方の見え方を体験できるのは、素晴らしいことですね。
植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとしたNHKの連続テレビ小説「らんまん」が好評放送中だ。大道先生の机にはいつも『学生版 牧野日本植物図鑑』(北隆館、1974年)が置かれていた。大いに大道先生の影響を受けた私はその図鑑にすっかり心を奪われ、とりこになった。牧野博士による手書きの植物の絵は魅力にあふれ、学術的かつ芸術的であり、『学生版 牧野日本植物図鑑』は今もかわらず私の愛読書である(写真2)。
牧野富太郎博士は、「雑草という草はない」という名言で知られている。作家の山本周五郎がまだ雑誌記者であった頃、牧野博士を取材した。その際、「雑草」という言葉を口にした山本周五郎を牧野博士がたしなめた。「きみ、世の中に“雑草”という草は無い。どんな草にだって、ちゃんと名前がついている。わたしは雑木林という言葉が嫌いだ。みんなそれぞれ、松、杉、楢(なら)、楓(かえで)と固有名詞が付いている。それを世の多くのひとびとが雑草だの雑木林だのと無神経な呼び方をする。もし君が、雑兵と呼ばれたら、いい気がするか。人間にはそれぞれ固有の姓名がちゃんとあるはず。ひとを呼ぶばあいには、正しくフルネームできちんと呼んであげるのが礼儀というものじゃないかね」(注6,7)
牧野博士は同じく植物学者であった昭和天皇にも影響を与えた。「雑草」という言葉を使った侍従に対して、陛下は牧野博士の言葉を引用して「雑草という草はない。どんな植物でもみな名前があって、それぞれ自分の好きな場所で生を営んでいる。人間の一方的な考え方で、これを雑草として決めつけてしまうのはいけない。注意するように。」とおっしゃったというエピソードが残っている(注8)。
日本人は決して多様性を嫌う国民性なのではなく、「一人ひとりがそれぞれ違っていること」を大切にする国民性なのだ!と今こそ胸を張りたい。
山陽新聞
外国にも、「雑草」という草はないのでしょうか。
日本独自の雇用形態である終身雇用制度の崩壊に伴い、2019年から「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律(働き方改革関連法)」が施行され、近年では終身雇用のメンバーシップ型からジョブ型雇用を採用する企業が増えつつあります。そんななか、会社に頼るのではなく、自分のキャリアパスを自ら描く人が増えてきました。そこで注目されているのが、2016年に国家資格となった「キャリアコンサルタント」です。通称「キャリコン」として耳にする機会も増えてきましたが、実際にはどんな資格なのでしょうか。特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会の事務局長・原正紀さん、事業部事業課長・久保真一さんにお話を伺いました。
「キャリアコンサルタントとは、働いている人、これから働こうと考えている人の相談に乗って、キャリアについて一緒に考えたりアドバイスしたりする専門家のことです」
そう教えてくれたのは、特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会の事業部事業課長・久保真一さん。以前にも、「産業カウンセラー」や「キャリアカウンセラー」といった民間資格の認定試験制度がありましたが、それらを2016年に国家資格として発展させたのがキャリアコンサルタントです。
Hint-Pot
確かに、社会の変化で新たな資格が出てきても不思議ではないですね。
歌手のAIが11日、「第15回 ベストマザー賞」の音楽部門を受賞し、都内で行われた授賞式に出席した。
同賞は、一般社団法人日本マザーズ協会が「ママの多様性、子育ての多様性」をテーマに主催するもので、憧れや目標とするママを投票によって選出・表彰する。今年はAIを含め6人が受賞した。
芸能部門…仲間由紀恵/子ども2人(4歳双子)
音楽部門…AI/子ども2人(長女7歳、長男4歳)
スポーツ部門…登坂絵莉/子ども1人(長男1歳)
文化部門…ヨンア/子ども1人(長男6歳)
文芸部門…綿矢りさ/子ども1人(長男7歳)
社会経済部門…丸山佳奈/子ども2人(長女6歳、長男0歳)
ENCOUNT
皆さん、子供がいても活躍されていますね。
「ママとパパの言うことが違っていると、子どもが混乱するからなるべく意識を統一するべき」と言われていた時代も確かにありました。
しかし、実は今の社会では違ってOKとされています。それはなぜかと言うと、様々な研究の中でわかってきていることなのですが、一番大きな理由は「多様性」が大事にされてきているからです。
社会にはいろいろな価値観や考え方を持った人がいるのは当たり前であり、子ども達はこれから「多様性社会」に突き進んでいくのです。家庭は小さな社会です。生まれた時から、いろいろな価値観に触れて育つことが大事なのです。
違った姿を見せたとしても、子どもは「パパはこうすると怒るんだ」「ママは嬉しいと思うんだ」そんな風にそれぞれを受け止め、吸収することで、子ども自身の考え方を育てていけます。
これから子ども達が生きていく社会は、様々な価値観と考え方を持った人が共存する「多様性社会」です。そこで一番大事とされるのは「自分で考える力」や「自分で決める力」です。それを養うためにも、家庭の中でも様々な価値観に触れさせることがおすすめです。
そして、良かれと思って子どものことを導き過ぎないよう、気を付けていきたいですね。
HugKum
確かに、父母の意見が違うのは、肯定的に捉えるべきですね。
XPAND株式会社(東京都中央区銀座、代表取締役CXO 南木 徹)は、4月26日にモバイルサービス「銀座NFT画廊」を開設しました。NFTアートを始めとしたデジタルアートを2D・3D・ARで楽しめるサービスです。
次世代リンクツール「XPANDコード」を活用することで、銀座に設置された巨大トリックアート「銀座大福地蔵」との連携を行い、アートの聖地銀座からNFTアートの魅力を発信していきます。
NFTアートを始めとしたデジタルアートを2D・3D・ARで楽しめるモバイル専用のサービスです。公募により集められた国内外の作品を展示しています。
BIGLOBE
広がりのある取り組みですね。
新宿にオープンした「東急歌舞伎町タワー」にできたトイレが話題になっています。2階にある「男性専用トイレ」「誰でもトイレ・多目的トイレ」という区分けのジェンダーフリートイレの出現に、実際の利用者から「心配だ」「使いづらい」といった戸惑いの声が多く聞かれました。
アゴラ話題の新宿・歌舞伎町タワーの2階トイレに寄った。男性用トイレには小便器しかなく、女性、男性(大便をする人)、トランス女性、身障者等…が「別の1つ」に集められている。要するに女性は男と「隣同士」で用を足す。凄い時代が来たもんだ。これがおかしいと思わない人が、私には信じられない pic.twitter.com/mMEIN4M777
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) April 20, 2023
全員個室のトイレで良かったんじゃないですかね。
渋谷スクランブルスクエア(渋谷区渋谷2)2階の館外通路で現在、「点字ブロック」にアートを施した「STREET ART LINE(ストリートアートライン)」が期間限定で敷設されている。
「アートの力で、街の公共空間を『新たな居場所』へと変えていく」をコンセプトに掲げるアートプロジェクト「PLACEMAKING ART in SHIBUYA」の取り組み。渋谷駅周辺のまちづくり活動を行う一般社団法人「渋谷駅前エリアマネジメント」と、アートエージェンシー「TokyoDex(トウキョウ・デックス)」(世田谷区)、「STREET ART LINE PROJECT」実行委員会の3団体で共催し展開する同プロジェクトは、ワークショップ、ライブペイント、ストリートアートラインの3つのアートイベントで構成。現在、同所に敷設されている「ストリートアートライン」は、ワークショップ、ライブペイントから生まれたアートを落とし込んだ最終作品となる。
大規模な再開発工事が続く渋谷駅周辺では、エレベーターやエスカレーター、歩行者デッキの新設など歩行者移動をスムーズにするネットワークの整備が進む。一方、視覚障がい者の道となる「点字ブロック」に目を向けると、ブロックが剥がれていたり、途中で途切れていたり、看板などの障害物が動線を遮っているケースも少なくない。こうした健常者が意識しづらい課題解決に向け、実行委員会では、アートと点字ブロックの両方の機能を備える「STREET ART LINE」を開発し、健常者への啓発と、視覚障がい者が街を楽しむための道づくりを進めている。
今回の取り組みは、同プロジェクトをより複合的なアートプロジェクトとして組み立てたもの。昨年10月、渋谷のまちづくり関係者、視覚障がい者、アーティストら約30人が参加し、「多様性」をテーマに粘土などの素材を使った「ワークショップ」を第1ステップとして実施。そこから生まれたアート作品を元に、3人のアーティストが渋谷駅西口の工事現場仮囲いに第2ステップとなるライブペイント(2023年3月13日~3月23日)を行い、ふくよかな「人間」、カラフルな「動物」、精密な線で描いた「植物」「街」などを表現し多様な生き物が共存する「壁面アート」を仕上げた。最終ステップでは「壁面アート」を渋谷スクランブルスクエア2階の館外通路壁面に移設し掲出するとともに、通路内の「点字ブロック」にも同じアートを施し、同プロジェクトの集大成となる「ストリートアートライン」を完成させた。
シブヤ経済新聞
渋谷の取り組みは、色々ありますが、どれも力強いですね。
音楽や動画配信、洋服など、さまざまな分野で広がる「サブスクリプション」、通称「サブスク」。一定額を支払うことで利用できる仕組みのサービスだ。暮らしに定着しつつある中、ここへきて新たな波が生まれている。子どもの利用を対象にしたサブスクが続々と登場しているのだ。
もともと同園には、保護者の転勤等で途中入園する園児のために、定価の9割引きで制服を再利用(リユース)して提供するシステムがあった。
「在園児童の保護者から“私たちにも何か(支援は)ありませんか?”という声が出たのです。また、当園では国連が掲げる持続可能な開発目標『SDGs』に取り組んでいたこともあり、サブスクならば環境保全、多様性の尊重といったSDGsの理念にも合致する。そうした経緯で導入を決めました」
同園の制服と体操着は、一式3万400円。それがサブスクを利用すれば毎月500円で借りられる。3年間、利用すると合計は1万8000円になるので、購入した場合の6割ほどに抑えられる計算だ。子どもの成長とともにサイズが合わなくなったり、破れたりしたら無料で交換可能。4月から入園する園児のうち、「10名の保護者がサブスクの利用を申し出た」と渕園長は語る。
月額料金は税込み990円から3850円と、3種あるプランごとに異なる。どれも250種類のランドセルの中から選ぶことが可能だ。またプランに応じて1か月~3か月に1度、ほかのランドセルに交換できる。気に入れば途中で買い取ることもできるうえ、3年間同じプランを継続利用すると、そのランドセルがプレゼントされるという。
週刊女性PRIME
新品を買ってあげたい気持ちもあると思いますが。
2045年にAIのシンギュラリティが来るという説がある。それによって人類が絶滅するという話もあるが、もし不安に思うなら、「すでに起きてしまったシンギュラリティ」を学んでみるのはどうだろう。実はこの地球はすでに一度シンギュラリティを経験しているのだ──。ユーモアたっぷりに教えてくれるのは、ロングセラーとなっている『若い読者に贈る美しい生物学講義』。分子古生物学者である著者が、身近な話題も盛り込んだ講義スタイルで、生物学の最新の知見を語っている。
シンギュラリティとは技術的特異点と訳されるが、今までのルールが使えなくなる時点のことだ。具体的には「人工知能が、自分の能力を超える人工知能を、自分で作れるようになる時点」のことである。
著者の更科功氏曰く、「自然選択が働き始めたときがシンギュラリティ」だという。自然選択とは、環境に合わせて生き残るものとそうでないものが出るということだ。
DIAMOND
AIのシンギュラリティというものが現実味を帯びてきました。
農研機構、愛媛大学を中心とする研究グループはは、昆虫の母親から卵に伝わりオスの発生を止める「オス殺し」に関与するウイルスをショウジョウバエの1種から発見。そのウイルスのゲノム構造を解明し、ウイルスが持つ昆虫のオス殺し遺伝子を世界で初めて特定した。オス殺し遺伝子機能の解明は、昆虫の性決定システムの包括的理解につながるとともに、性をコントロールすることによる害虫防除や有用昆虫改変技術の開発にも役立つことが期待される。
農研機構、愛媛大学を中心とする研究グループは、ヤマカオジロショウジョウバエ(Drosophilabiauraria)において、オス殺しが起きる系統を発見。当初、ボルバキアなどの共生細菌がオス殺しの原因であることを想定して調査を進めたが、細菌の存在を確認することができなかった。その後、この系統の解析を進めた結果、オス殺しの原因は細菌ではなく、パルティティウイルス科に近縁な二本鎖RNAウイルスであることが判明した。
昆虫が持つ共生ウイルスはほとんど手が付けられていない未踏の分野であり、今後様々な発見やその利用が期待される。また、今回見つかったオス殺し遺伝子の解析は、昆虫の性決定システムや昆虫とウイルスとの相互作用に関する深い理解につながるだけでなく、性をコントロールすることによる害虫防除や有用昆虫改変等、新たな昆虫制御技術の開発に役立つことが期待される。
JAcom
害虫が減る可能性もありますが、ヒトが感染すると、厄介なことになりそうです。
奈良県立医科大学、発生・再生医学講座の研究グループは、哺乳類の卵のエピゲノム修飾が次世代へと継承される、つまり母親のゲノムに刷り込み(インプリント)が入るゲノムインプリンティング現象において、特に胎盤に引き継がれるインプリント状態が種間多様性に富んでいることを明らかにしました。今回、同講座の小林 久人 准教授を中心とする研究グループは、ネズミ科の仲間であるラット(クマネズミ)とマウス(ハツカネズミ)のマルチオミクス比較解析により、ラット特異的なインプリント遺伝子座を複数同定することに成功しました。これらの遺伝子はすべて胎盤系列特異的なインプリント遺伝子であり、ラットとマウス間のゲノムあるいはエピゲノムレベルでの違いにより、母親由来インプリントの種間多様性を生み出していることが明らかとなりました。ラットでのゲノム広範囲なインプリント遺伝子の探索は世界初となります。
理化学研究所
DNAだけでなく、記憶も受け継がれるのですね。
2023年2月1日、ランドセル『天使のはね』シリーズで知られる、株式会社セイバンがYouTubeに動画を投稿。
同年3月現在、その内容が「考えさせられる」と話題になっています。
セイバンが公開したのは、大阪府大阪市にあるランドセル専門店『セイバン 心斎橋 ~天使のはねランドセル直営店~』にて行われた、親子のランドセル選びを映したドキュメンタリー映像。
grape
ランドセルの色・デザイン自体が多様であるのではなく、子供たちの思いが多様性という着眼点がすごく良いですね。
「ドン・キホーテ」運営元のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が3月1日から、女性社員および社員のパートナーを対象に、低用量ピル服用にかかる費用を全額補助する制度を導入しました。SNS上では、「本当に凄い」「もっと広まってほしい」など称賛する声が広がっています。ねとらぼ編集部では、PPIHに制度を導入した背景を聞きました。
PPIHが女性社員を対象に実施した調査によると、約4分の1が月経(生理)痛で仕事を休んだ経験があり、なかでも2~3カ月に1度以上休むという回答は30%にのぼったといいます。同社では、このような状況を踏まえ、月経痛やPMS(月経前症候群)の改善に効果があるとされる低用量ピルの費用を全額補助すると決定しました。
制度の対象には、女性社員のみならず、社員の女性パートナー(同性パートナーの場合も対象)も含まれます。オンラインピル処方サービス「mederi for biz(メデリフォービズ)」を活用し、オンライン受診の内容を踏まえ、症状や悩み、体質に合わせた低用量ピルを医師が処方して、自宅に1カ月分が配送される仕組みです。
ねとらぼ
こういう配慮が、従業員のみならず、お客さんも惹きつけるのでしょうね。
それは、決してスムーズとは言えないプロセスだった。GPT系の言語モデルをベースに開発された人工知能(AI)搭載の新しい「Bing」がリリースされたと聞いて、早速使ってみようと申し込んだところ、待っていたのはやや強引なマーケティング施策だった。
Bingを利用するには、まず順番待ちリストへの登録が必要だった。そして同社が推奨するPC設定を適用し、アプリをスマホにインストールすれば、順番が繰り上がる仕組みだったのだ。
Bingは複雑な質問にも答えられるのが売りだ。そこで「Microsoftは新しいBingの発表に成功したか」と聞いてみた。
すると、Bingに関する情報はたくさん教えてくれたが、自分の意見は述べなかった。
そこで質問を変えて、「MicrosoftのBingは失敗したか」と尋ねると、怒濤(どとう)の反論が返ってきた。
「MicrosoftのBingが失敗したとは思いません。新しいBingは、高度なAI技術を駆使して、より適切な検索、完成度の高い回答、新しいチャット体験、コンテンツの作成・共有機能を提供する革新的な製品です。新生Bingは、最新の『Edge』ブラウザーにも組み込まれており、多くの機能とメリットを提供しています。しかし新しい製品の常として、最初は多少の問題やエラーが発生する可能性があります。例えば商品や場所、財務関連のトピックについて、誤った情報を生成するかもしれません」
CNET
AIの返事は、確かに興味深いものがあります。同じ質問でも、時間が経つと、違う答えになったりします。学習している成果でしょうか。
コペンハーゲンIT大学(IT University of Copenhagen)の研究チームは2月12日、「MarioGPT」の研究論文を公開した。「MarioGPT」とは、大規模言語モデル(LLM)を用いて『スーパーマリオブラザーズ』のステージを生成する試みだという。
「MarioGPT」は、GPT-2を用いて『スーパーマリオブラザーズ』のステージをAI生成させる試みだ。GPT-2とは、OpenAIの開発する大規模言語モデル。大規模なテキストデータを学習し、さまざまな言語処理タスクをおこなうことができる言語モデルだ。後継モデルであるGPT-3.5は、自然言語処理ツール「ChatGPT」において用いられている。
「MarioGPT」では、条件となるワードを入力すれば、本目的用に調整されたGPT-2によってステージが生成されるという。たとえば条件を「多くの土管、多くの敵(many pipes, many enemies)」とすれば、土管だらけかつクリボーだらけのステージが生成される。さらに研究において生成されたステージは、約88%が実際に攻略可能なステージとして構築されていたとのことだ。
AOUTMATION
AIによって、無限に創られるステージで、ゲームをプレイするのもAIだったら、切磋琢磨して、すごいのができそうですね。
2023年度から使用される母子健康手帳は、厚労省が11年ぶりに見直したものになる。今、母子健康手帳の中で父親はどのように表現されているのだろうか。調べてみることにした。
「『母子健康手帳』ではなく、『親子健康手帳』という名称であったこと、多くのお母さんお父さんたちの声から作成された手帳であり、読みやすかったこと、また小学生以降18歳まで記録ができるようになっており、自己肯定感や思春期の心の変化等に関するコラムの掲載があったこと、さらに、随所に、多分野の著名人等による子育て応援メッセージが掲載されており、心が折れそうになった時に立ち返るものというコンセプトで作成されていたことなどを評価しました」
『あかちゃん教室』(妊娠中からの子育て教室)には、妊婦とパートナー2人での参加を勧めており、教室では、赤ちゃんの退院直後から、父親(パートナー)も積極的に育児に参加できるよう、おむつ交換、沐浴、等の具体的な手技を獲得してもらうよう支援しています。
すでに岡山市のように「親子手帳」など、他の名称を打ち出す取り組みがあるため、自治体が独自に名称を設定し、併記できることを周知する方針という。
弁護士ドットコム
つまりは、「母子手帳」が、「親子手帳」になったというニュースです。確かに、育休などで、父親の役割も変わってきているので、素晴らしい着眼点ですね。
多くの企業が重点課題として取り組んでいる、ダイバーシティ&インクルージョン。さまざまな視点や価値観を持つ人材が集まることで、イノベーションを起こすことが狙いだ。特別な推進をせずとも、そんなダイバーシティをもともと実現しているのが、新宿・歌舞伎町。日本最大の歓楽街には、国籍、年齢、性別を問わず、多様な人たちが集まる。
ナンバーワンホストの座を2年ほど守り続けた後、2003年、26歳でホストクラブ「Smappa!」をオープンし、経営者となった。このときから、手塚氏は「ホストを誇れる仕事にしたい」と強く思ってきた。
「ホストの中には、社会のルールを破ったり、罪を犯したりする人がいるのも事実。しかし、Smappa!Groupは、社会の秩序を守り、生きていく。そのために、知識と教養を身に付けてほしい。一生身を立てる能力を身に付ける努力をしてほしいとスタッフには伝えている。ホストの仕事を通して能力を身に付ければ、例えばセールスの仕事もできるはず。『あなたから買いたい』と言ってもらえる営業になれば、車も不動産も、きっと売れる」と手塚氏は話す。
同社の経営理念の中には、「教養の強要」という言葉がある。
「教養とは、感情の幅を広げるということ。人がうれしいときに一緒に喜べたり、悲しいときに一緒に悲しめたりする。人がどんな気持ちなのかを想像する力を身に付けることが教養ではないかと僕は考えています。それは、努力によって習得するもの。だからあえて強要という言葉を使っています」
すべての顧客に同じサービスを提供するのではなく、一人ひとりのバックグラウンドや性格を理解し、個別のサービスを提供する。その「プロフェッショナルサービス」が、創業以来、Smappa!Groupが大事にしてきた根幹だ。
手塚氏が事業の多角化を進めたのは、同世代の社会起業家が台頭してきた時代でもある。歌舞伎町に根を下ろしてビジネスをする社会的責任を考えるようになり、ホスト仲間たちとボランティア団体「夜鳥の界」を結成。営業終了後に、歌舞伎町のゴミ拾いを始めた。この活動は、今も続けている。
世界各国を訪ね、いくつもの歓楽街を見て回って感じたのは、歌舞伎町のユニークさだった。「日本で流行しているものの大半は、どこかの国のまねごとだと気付いた。渋谷や六本木と同じような街は世界にもあったが、歌舞伎町と同じ街は他にはなかった」と手塚氏は話す。
「肩書や性別、国籍など関係なく、いろんな人が好き勝手にいろんな商売をする。そこに個性があるから、歌舞伎町にはリアルな多様性が生まれるわけですよね。大企業がテナントを選別してつくるのは、偽物の多様性ですよ。そこに人が集まってしまうことも悲しいですね」
組織におけるダイバーシティの重要性が高まる中、「もともと多様性が根付いている歌舞伎町は、これから評価されるようになるはず。なぜ歌舞伎町にダイバーシティが生まれているのか。そこを理解することが、会社や社会の多様性のヒントになると思います」と手塚氏は話す。
「一般企業に勤める人にとっては、その人が生きている社会が当たり前の社会だと思い込んでいるのかもしれない。でもそれは、『あなたが見ている社会』でしかない。その社会も、歌舞伎町も、同じ社会ですよ。自分とは違うと線引きする人に多様性はつくれません。
日経ビジネス
手塚さんは、勉強熱心な方ですね。そういうところに良い人材、良いお客さんが集まるのでしょう。
各所で多様性の必要性が叫ばれているが、介護業界も例外ではないのかもしれない。日本シニアライフ株式会社が関東中心に約20店舗を展開するデイサービス「ラスベガス」は、パチンコや麻雀などを利用者が楽しめる。今回の記事では、これまでのイメージを覆すような介護事業所の実態をレポートしてみたい。
なお、カラオケルームも用意されており、さながらラウンドワンのような総合アミューズメント施設になっている様相だ。
「麻雀やカードゲームを楽しんでいるのですが、指先や頭をよく使うため、以前よりも物忘れが減りました。ここに来るまでは家でぼーっとテレビを見ることくらいしかやることがなく、楽しみはあまりなかったです。ただ、ラスベガスに来るようになり、ゲームを楽しんだり、利用者とコミュニケーションをとったりなど、楽しみが増えました。女房も元気になった私の姿を見て喜んでくれています」
bizSPA
もっと創作のような活動もあると良いかも知れませんね。
2月14日はバレンタインデー。全国の百貨店では1月中旬から特設会場を設置し、チョコレート商戦が本格化している。“バレンタイン=愛の告白”という考えも、今は昔。「義理チョコ」を贈る人も年々減り、「自分用」など新たな楽しみ方が定着するほか、ジェンダー平等を意識したブランドを充実させる動きもある。百貨店各社のコンセプトから、最新のバレンタイン事情を探った。
名古屋タカシマヤが、約2500人から回答を得たアンケート結果によると、バレンタインチョコの贈り先は「自分」(36%)、「家族」(27%)が上位に並び、以下「お世話になった人」(15%)、「友達」(12%)と続いた。「義理チョコ」に至っては3%と、統計を開始した2017年(当時は73%)以来、過去最低を更新したという。
コンセプトに加え、同社が取りそろえるブランドは、ジェンダー平等や社会の持続可能性など、世の中に良いインパクトを与える「ソーシャルグッド」の観点を取り入れている点が特徴だ。
ITmedia
義理チョコが、すごい勢いで減少しています。
ラーメンの支出額トップの座をめぐり、新潟市と山形市が激しいデッドヒートを繰り広げている。平成25年から令和2年まで8年連続で全国1位だった山形市は3年、新潟市に王座を明け渡した。山形市は首位奪還に向け約2300万円の税金を投入。両者とも強力なブランドラーメンは見当たらないものの、「総合力」でラーメン好きの県民性を競い合っている。
今回トップに立った新潟市がある新潟県の「5大ラーメン」は、燕市の背脂ラーメン▽長岡市のショウガしょうゆラーメン▽新潟市のあっさりしょうゆラーメン▽新潟市の割りスープつき濃厚みそラーメン▽三条市のカレーラーメン。
新潟県内のラーメン店をくまなく取材し、裏の裏まで知り尽くす片山さんによると、新潟には昭和初期から中国出身者「華僑」の中華料理店が多かった。そうした店がやがてラーメン店になっていったという。
山形県のラーメンは、みそベースのスープに辛みそが乗った赤湯ラーメンや、鶏がらと煮干しの米沢ラーメン、魚介系の酒田ラーメンなど、新潟に劣らず多様性を誇る。日本そば店もラーメンを出す店が多い。
産経新聞
名物ラーメンがあると良いですね。
多様性やグローバル化が進む近年は海外でも通じるような名前が増えている一方、古風で日本的なイメージの「レトロネーム」の人気が高まっている。そして、2022年特に目立っていたのは伝統的な日本の「色」がイメージされる「レトロカラーネーム」だった。
育児支援サイトを運営する「ベビーカレンダー」(東京)が、2022年1月1日から10月1日まで、男の子5万4449件、女の子5万2840件の計10万7289件を調査した結果を「2022年 赤ちゃんの名前ランキング」として発表している。
BIGLOBE
「蓮」君が、陥落しましたね。
新年の準備を始めつつ、年内もうひと踏ん張りといった時期ですが、ところで「大みそか夜の食卓」といえば、みなさん何を思い浮かべるでしょう?
1位:そば 58.9%
2位:寿司か鍋 20.5%
3位:すき焼き 15.9%
4位:おせち 4.7%そばは堂々1位を獲得。そしてすき焼きは3位に入りました。これは26万人中、4万人以上のユーザーから選択されたということになります。あくまでTwitter上での話ですが、「大みそかの夜にすき焼き」は、「ド定番」とは言えないかもしれませんが、少なくとも「マイノリティ」ということでもないようです。
ニコニコニュース
それでもやっぱりそばが多いんですね。もっと色々なそばを開発すれば、売れるということでしょうか。
熱戦が続いたカタールワールドカップは、歴史に残る決勝戦を制したアルゼンチンがディエゴ・マラドーナを擁したメキシコ大会以来となる36年ぶりの世界制覇を達成した。現役最高のスーパースターであるリオネル・メッシが悲願の優勝トロフィーを掲げた姿は、日本のサッカーファンの中でも感動した人は多いだろう。そんな優勝の瞬間、メッシが羽織った黒いメッシュ状の上着にも注目が集まった。
上着は優勝トロフィーを渡される前、カタールのタミーム・ビン・ハマド・アール・サーニ首長によってメッシにかけられたものだ。
「あれはビシュトといいます。中東湾岸諸国の伝統的な衣装で、外交や公式の場、婚礼、入学などで着られるものです。そのイベントや行事の主賓や主役にあたる人が身に着けるもので、プロトコル(作法)も存在しており、中東の王族たちは公式の場で身に着けています」
カタール首長がメッシにビシュトを贈った理由については次のように解説する。「メッシ選手を讃える意味や、カタールでワールドカップが開催されたことを示すためなど、さまざまな意味合いが混ざっていると思います。ビシュトを着せたことが計画的なものかは正式な声明が出ていませんが、サイズがメッシ選手用に整えられていたので、おそらく計画されていたと思われます。メッシ選手がビシュトを着ていることに対して、湾岸アラブ、中東の方々は誇らしく感じており、カタール、そして中東でワールドカップを行った証になったと盛り上がっています」
「あのタイミングで民族衣装を着せることが、本当に適切だったのかに関して多くの批判があることは理解できます。ビシュトを着たことによってユニフォームにあるアディダスのロゴが隠れたことは一波乱あったのではないでしょうか。批判的な声はヨーロッパや、それ以外からも多数上がっていますし、あの短時間の間に多様性のせめぎ合いが凝縮したと感じています」
ただカタールの首長にかけられたビシュトをすぐに脱いでしまえば、カタール側のメンツを潰してしまう。鷹鳥屋さんは「脱ぐという選択肢もあった中、撮影にビシュトを着て臨んだメッシ選手の大人な対応は尊敬に値します」とメッシの行動を賞賛する。現地カタールではメッシと同じ姿になろうとビシュトを買う、メッシのユニフォームを着たサポーターもたくさんいたという。
中東で初となったワールドカップは、ピッチ内外でも多種多様な人間がいることを改めて知るきっかけにもなったのではないだろうか。
デイリー新潮
ビートルズがハッピを着ていたことを思い出しました。
いま、メタバースが話題だが、2007年から仮想空間で自閉スペクトラム症の人たちと交流し、調査・研究をおこなっているニューヨーク在住の日本人社会学者がいる。ニュー・スクール大学大学院教授の池上英子だ。
池上は、仮想世界「セカンドライフ」での彼らとの交流を通して、通常の方法では知り得なかった彼らの内面世界を知ることになる。彼らが生まれながらに視覚、聴覚、触覚といった情報を過剰なまま取り込んでいる強烈な脳内世界をかいま見ることになったのだ。
2017年、池上はその体験を詳細に綴った『ハイパーワールド:共感し合う自閉症アバターたち』(NTT出版)を上梓し、NHKでも現地取材に基づくドキュメンタリーが放送されなど話題となった。そんな池上がいま、日本で多くの人に知ってほしいと思っている概念が「ニューロ・ダイバーシティ」。自閉スペクトラム症などのありかたが脳のひとつの個性であり、神経回路の多様性こそ人類の発展にプラスになるという考え方だ。
アスペルガーの人はシステム化に優れ、分析に秀でている人が多いと言われています。また周囲に同調せず信念・嗜好を貫く態度も、デジタル時代のビジネスと相性が良いのです。90年代〜2000年代、インターネットとコンピューターが社会の隅々に行き渡り、また脳神経科学が急速に発展してきて脳の神経構造の多様性についての理解が広まり、「ニューロ・ダイバーシティ」の考え方が広まりました。
さらに、自閉スペクトラム症の人々を「視覚型」「パターン型」「言語型」などの特性に分類し、それぞれ優位な才能があるにも関わらず、社会的なコミュニケーションが苦手といった様々な特性のせいでの不遇な扱いを懸念し、いま世界は彼らの才能と共に働くことが求められている、と強く述べています。
歴史上、ほとんどの大きなイノベーションや文明的に画期的な新発見は、非定型的な感覚・知性をもった個人の力が関わっていることが多いのです。
もちろん、発達障害の人たちは、高機能自閉症の人に限っても誰もが天才ではありません。ほとんどの人は生まれつき感覚や認知方法が違うため、生活で困難を感じている人々です。しかし、この違い自体は、環境が変われば実は強みになる場合、少なくともその可能性があります。こうしたニューロ・ダイバースな人々とその可能性を排除してしまうことは、社会にとって大きな損失です。
イノベーションが起こる環境について考えるとき、地球にとって生物多様性が大事なように、1)「違い」をそのままリスペクトすること。そして、2)それらが節度を持って交流したり混じりあったり、協同して仕事をしたりする様々な「場」があり、自らとは違う「知」のあり方に触れる機会が多いこと。その2つの側面がとても大事なのではないかと思っています。
私は、渡米当初まったく英語ができず苦労しましたが、日本と異なる文化のなかで「泳ごう」としてもがいた経験が、自分の可能性を思いもかけない方向と深さで確実に広げた、という感覚があります。
さらに自閉スペクトラムの人々との仮想世界での出会いは、文化や言語という違いよりさらに深い、そもそも生まれつき「世界の見え方」が違う人たちとの交流でした。
その経験は、私のこれまでの価値観を揺さぶり、大きく成長させてくれました。アバターを介した仮想空間でなければ、近づく勇気もなければ、経験できなかったことだと思います。
われわれは誰もが自分の生まれついた感覚知覚・認知特性、育った文化環境という色眼鏡を通して世界を見ている。その繭のなかにいれば楽ですが限界があります。
殻を破るには、違う人々と深く交流するしかない──異文化のなかで暮らし、さらに仮想世界で自閉スペクトラム症の人たちと交流する中で、強く感じたことです。
いま、メタバースが話題ですが、さまざまな感覚を持っている人たちに、どのように最適化されて、その人の神経回路に合った情報の発信・受信ができる世界になるのか。つまり当事者の人々の創造性や情報発信を助けるメディアになるか。
もしそれが今のインターネットのように、次世代のインフラストラクチャーになるとすれば、多数派の真ん中の見方だけに最適化したメタバースにはなってほしくない。いろいろな世界の見方をする人たちが、居心地が良い形で交流できる場をつくる可能性を追求してほしい。いまの日本にとっても、そういう「場」をつくれるかどうかが、とても重要になってくるのではないでしょうか。
Forbes
メタバースと翻訳ソフトが、日本人の多様性の助力になるかも知れませんね。
大切なのに、理解する、あるいは理解を促すのが難しいトピックでも、身近な例えとわかりやすい絵があれば、伝わることもある。11月にTwitter上で公開された創作漫画『人間社会ってテトリスみたいだよねって話』は、発達障害というセンシティブなテーマについて伝わりやすく、優しく表現した作品だ。
――いろいろな個性を持った人が安心して、自分らしく生活できるようになるために、どのような価値観が広まってほしいですか?
水谷:「周囲と違うことは当たり前」という価値観でしょうか。現代は「周囲と一緒=正しい」になっているような気がします。「自分は違っていても良い」と思える世界なら、どんな個性を持っていても自分らしく生きられると思っています。また、「突き抜けた才能=発達障害」という風潮はできればなくなってほしいです。「突き抜けた才能がないとダメ」と思われているみたいで、なんだかしんどいので。
Real Sound
「突き抜けた才能=発達障害」と思っているなら、まだ良い方なのですが。
北海道大学 大学院理学研究院の黒岩麻里教授らの研究グループは、東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の伊藤武彦教授、梶谷嶺助教らの研究グループと共同で、Y染色体とSry遺伝子をもたないアマミトゲネズミ(Tokudaia osimensis)という哺乳類種を対象に、世界で初めてSry遺伝子なしにオスが決定される仕組みを解明しました。
ヒトを含む哺乳類のほとんど全ては、男性(オス)はY染色体をもち、Y染色体上のSry遺伝子により性が決定されます。ほんの少数の種において、Sry遺伝子がなくてもオスが生まれる例が報告されていますが、その性決定の仕組みはまったく明らかにされていませんでした。アマミトゲネズミは奄美大島のみに生息する日本の固有種で、国の天然記念物及び国内希少野生動植物種に指定されています。Y染色体が消失していることから、性染色体はX染色体1本のみをもつXO/XO型です。本種がY染色体をもたないことは、1970年代から知られていましたが、材料が希少であることから、長年にわたり研究が困難な状況にありました。研究グループは、保全生態調査、ゲノム解読、情報解析、ゲノム編集解析などを専門とする国内の研究者らの協力を得て、アマミトゲネズミのゲノム中の雌雄差を網羅的にスクリーニングし、唯一残されていた性差があるゲノム領域を特定しました。
Sry遺伝子に依存しない哺乳類の性決定メカニズムの解明は、世界で初めてです。さらに、遺伝子そのものではなくエンハンサーという遺伝子調節領域により性が決定されるという発見も、大変珍しいものです。また、アマミトゲネズミでは常染色体が新しい性染色体へと進化していることが明らかになりました。このように、新しい性染色体が進化することを性染色体の転換(ターンオーバー)とよび、哺乳類における性染色体のターンオーバーはこれまでに報告がなく、これも世界で初めての発見です。以上のように、本研究は世界的にも大変インパクトの大きいものです。
東京工業大学
これは、女性同士のカップルから、男児が産まれる可能性があるということでしょうか。
インドネシアは人口約2億7000万人で世界第4位、かつ国民の約88%がイスラム教徒という世界最多のイスラム教徒を擁する国でもある。それでいて「イスラム国家」ではなく、キリスト教、ヒンズー教、仏教、儒教の信仰も認められている。
多様性に富んではいるが、圧倒的多数を占めるイスラム教の存在は大きい。規範や倫理観といった面で、たとえ他宗教の国民であっても影響されているのが事実である。イスラム教といえば「性」に厳格なことで知られるが、いまインドネシアで、1本のポルノ動画が国民の関心事になっている。
約16分間のその動画「クバヤ・メラ」は、今年3月に撮影され、ネットにアップされたのは7月のことだった。コロナ禍でオンライン滞在時間が増えた最中ということもあり、このポルノ動画は国民の間で瞬く間に“大人気”となった。出演女性が美人であった点に加え、その「衣装」がポイントだったとされる。
ライブドアニュース
これも時代の流れなのかも知れませんが、大事なものを失ってしまう気もします。
ラーメンは誰もが親しむ国民食。特に手軽な即席麺は1人が年間50食近くを食べるという。海外でも人気が高い。ところが実際には宗教や思想、アレルギーなどを理由に食べられない人も多い。そんな中、「世界中の人がテーブルを囲んで一緒に食べられる」をコンセプトにしたカップ麺が注目を集めている。日本の味にこだわりつつ、ヴィーガンやハラルに対応。新たな市場を作りだす。
日本経済新聞
多様性は、もしかしたら、ビッグビジネスになるかも知れませんね。工場で、AIが成分を自在に配合すれば、色々な製品が、同じラインで作れます。
イギリスを拠点に活動する覆面アーティスト、バンクシーの作品が戦禍のウクライナに現れた。
絵が描かれたのは、首都キーウ近郊のボロディアンカにある、ロシアによる軍事侵攻によって破壊された建物の壁。
バンクシーは11月12日、「ウクライナのボロディアンカ」というコメントを添え、公式インスタグラムに写真を投稿。レオタードのようなものを着て、髪をひとつにまとめたバレエダンサーが逆立ちをしている絵が描かれている。
ハフポスト
稀有な人ですね。
黒板に向かって板書をし「生徒に知識を授ける」――教師のそんなイメージは過去のものになりつつあります。
マレーシアで「4C」――Communication(コミュニケーション)、Critical thinking(クリティカルシンキング)、Collaboration(コラボレーション)、Creativity(創造性)の教育の世界を取材していると、よく「教えない先生がいい先生だ」と言われます。皆さんは、「教師は教えるのが職業ではないか」と思われるかもしれません。しかし生徒の「表現力」が重要視される21世紀型教育では、先生の役割は大きく変わります。先生は黙って話を聞いて、生徒に議論をさせるのです。
例えば、ある小学校の地理の授業では、先生がこんな質問を出していました。「あなたは、英国はEUにとどまるべきだと思いますか? 賛成か反対か、どちらかの立場に立って、議論してください」子どもたちは、まず自分の意見を決めるために、インターネットなどで事実を調べ、自分の立場(賛成か反対か)を考えます。
一人ひとりが違うので、全員に同じ教育を与えるのは難しいのです。
当面は、オルタナティブな学校やインターナショナルスクールなど、できるところから変わっていくしかないのかもしれません。また、教育を受ける側が、どんな教育でも選べるという状況をつくることも大切です。
しかしどんな教育であっても、教師が自ら学び続けられる環境をつくること、それだけは喫緊の課題であり、重要なことではないかと感じました。
東洋経済
教育の世界も、大きく変わることになりそうですね。
今の子どもたちは、総じて争いを好まず、平和的です。「最近の子どもには反抗期がない」と耳にしたことがあるかもしれません。
子どもが好きなコンテンツも、ここ数年で大きな変化があったように感じます。
親世代にとってコンピューターゲームと言えば、シューティングゲームやバトルゲームのイメージが強いかと思いますが、今の子どもが夢中になっているのは「みんなで協力して何かをつくる」とか「全員で協力してシステムに挑む」類のものです。
また、アニメや漫画も、絶対的ヒーローが絶対悪を倒す設定は消え、悪にも事情も言い分もある、みんなが幸せになる方法はないのかと両方の葛藤を描いているところがおもしろいところです。
そのような作品世界に共感している子どもたちに対して、「クラスで一番賢いのは誰?」とか「今度のテストでは一番になってね」のような競争意識に基づく声掛けをするのがいかにズレているかわかるでしょう。
また、今の子どもには、大人たちが叫ぶ「多様性」を受け入れる感覚があたりまえのようにあります。
他者の多様性を認めるのはもちろん、自分自身も多様な存在として受け止めているように感じます。
「パラレルキャリア」というワードも注目されますが、今の子どもたちが大人になるころには職業を複数持つのは自然なことで、その言葉すらなくなっているかもしれません。どんなに辛くても生活のために今の会社を辞めるわけにはいかないとか、音楽は好きだけどプロにならなければ食べていけないといった考え方は、時代遅れになるでしょう。
一つの役割にしばられないこと、いくつものゆるやかなつながりの中で生きることが、子どもたちの生きる未来では自然になっていると思います。
DIAMOND online
子供が変わったのは、親の先入観が減ったのも理由の一つでしょうね。
愛子さまが2歳の時のこと。雅子さまと家族ぐるみで交流がある世界的ハープ奏者の長澤真澄さんは、東宮御所に招かれて演奏した際、愛子さまにお風呂で遊べる「ぞうのエルマー」のバストーイをプレゼントした。
「ぞうのエルマー」は、パッチワークのようにカラフルな色合いが特徴だ。ヨーロッパの子どもたちが好んで読む絵本の主人公で、人気のキャラクターである。幼い愛子さまは色鮮やかなエルマーの玩具に歓声をあげて喜び、じっと見つめたり、愛おしそうに抱きしめたりされていたという。
それから2年後、長澤さんは再び天皇ご一家から招かれた時、しばらくぶりだったので愛子さまが覚えてくださっているのか、胸をドキドキさせていたが、雅子さまが機転を利かせてこのようにおっしゃった。「愛ちゃん、覚えているでしょ?ぞうさんをくださった方よ」と、愛子さまのほうを向いて話しかけられたという。愛子さまはすぐに長澤さんのことを思い出し、こぼれるような笑顔になられた。
きっと長澤さんにプレゼントされてから、愛子さまは「ぞうのエルマー」で遊んでいらっしゃったのだろう。ヨーロッパでの評判を耳にして、絵本もお読みになったかもしれない。
愛子さまの心を捉えたであろう「ぞうのエルマー」の物語は、自分の体がカラフルであることに悩み、ジャングルを歩いて旅に出る。象の色をした実がなる大きな木を見つけて、自分の体に塗るが、実は周りの象たちは外見を全く気にしておらず、エルマーの性格を愛していたことに気づくというお話だ。みんなが違っていて当たり前という、人間の多様性の素晴らしさを教えてくれる。
Yahoo!ニュース
良い話ですね。
2013年、武田薬品の社長にグラクソ・スミスクライン(GSK)のクリストフ・ウェバー氏が招聘された。当時の武田薬品の長谷川閑史社長は、「外国人、日本人というのは大きな問題ではない」「グローバルな事業運営の経験を持つリーダーがふさわしい」と説明した。
現在の全日空(ANA)の制服は、ニューヨークで活躍するデザイナー、プラバル・グルン氏が手掛けたものだ。彼は外国人としてはじめてANAの制服をデザインした人物である。
ダイバーシティー&インクルージョン(D&I)が叫ばれる中で、どんな人材を採用し、どんなチームを作っていくのかはリーダーや組織にとっては大きな課題である。特に日本においては、単一民族で、同じ言葉を話し、似たような価値観や考え方の人が多いので、ダイバーシティーと言ってもピンとこなかったりするものだ。会社として大上段にD&Iを掲げても、自分のチームの採用となると困ってしまう方もいるだろう。
この二人のように様々な価値観や考え方の中で育ち、それぞれの側面を理解している人材が組織に増えていくことが、ダイバーシティーのある組織作りにとって重要な一歩になってくる。
つまり「多様な人材を採用する」のではなく、「多様性のある人材を採用する」ことが多様性のある組織を作る下地となるということだ。これは組織の規模の大小を問わない話だ。
Forbes
とても重要なことが書かれていますね。
コーセーが、子どもの職業・社会体験施設「キッザニア東京」にオフィシャルスポンサーとして「ビューティスタジオ」パビリオンをオープンし、セレモニーを行った。
同社は中長期ビジョン「VISION2026」の中で、性別や年齢にとらわれず、多くの人に寄り添う商品やサービスを提供するアダプタビリティの考えに基づいた取り組みを強化している。今回のパビリオン出展はその一環。子どもを対象とするビューティスタジオは、これまでの「化粧品や美容は大人の女性のものである」という既成概念を払拭することを狙い、次世代を担う子どもたちに先入観なく化粧品や美容に触れてほしいと考え、「ヘア&メイクアップアーティスト」と「パフューマー」の仕事を揃え、ジェンダーニュートラルなコンテンツを設計した。
コーセー代表取締役社長 小林一俊氏は「子どもたちには職業体験を通じて、美容に携わる楽しさを体感していただきたい。子どもたちの感性豊かで個性的なアウトプットが楽しみだ。このパビリオンを通じて、化粧品の持つ力や可能性などを体感してもらうだけでなく、お互いの感性や個性を認め合うことも学んでもらい、これからの時代に必要不可欠な多様性を尊重しあえる社会づくりに貢献していきたい」と語った。
FASHIONSNAP.COM
キッザニアに化粧品とは、思いつきませんでした。他にも、色々多様性のある店を開くことができそうですね。
何も見えない、真っ暗闇を経験したことがあるだろうか。自分がいまどこにいるのか、この空間はどのくらい広くて、どのくらいの高さがあるのか、どんなテーブルや椅子があるのか、空間の色は何色なのか。それらがまったく見えないほどの、完全なる暗闇だ。
そんな暗闇の中で食事ができる、不思議なレストラン「Dans le Noir?(フランス語:暗闇の中)」が、フランス・パリ中心部ノートルダム大聖堂からほど近いところにある。2004年に創業した同レストランの特徴は、その名前のとおり、「何も見えない真っ暗な空間で食事をすること」だ。
受付でレストランのコンセプトの説明を受けたあと、携帯電話やスマートウォッチなど、光を発するすべてのものをロッカーに預ける。希望する食事のコースを選ぶと、いよいよ店内に入る。受付と化粧室以外は何も見えない暗闇のため、受付スペースでゲストは前の人の肩に手を当てて一列に並ぶ。準備が整うと、目の不自由な従業員のサラさんが、私たちを席まで案内してくれた。
IDEAS FOR GOOD
日本でも、有名な「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」です。