2022年10月14日のトレンドワード1位は……
第2のプラザ合意はまじか?
13日のニューヨーク外国為替市場ではアメリカの消費者物価指数の伸びが依然として高い水準であったことから円安が加速し、円相場は一時、1ドル=147円台後半まで値下がりし、1990年以来、およそ32年ぶりの円安水準を更新しました。
13日にアメリカの先月の消費者物価指数が発表され、前の年の同じ月と比べて8.2%の上昇と市場の予想を上回りました。
これを受けてニューヨーク外国為替市場では中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が金融の引き締めを加速させるとの見方からアメリカの長期金利が上昇し、日米の金利差の拡大が一段と意識されて円を売ってドルを買う動きが強まりました。
NHK
東西に分断されていたドイツが統一され、イラクがクウェートを侵攻するなど国際情勢が大きく動いたこの年、日本ではいわゆる「バブル景気」が続いていました。
前年から▽ソニーによるアメリカの映画大手「コロンビア・ピクチャーズ」の買収や▽三菱地所によるニューヨークの「ロックフェラーセンター」の買収など“ジャパンマネー”が市場を席けん。日本企業の間で大型買収に向けたドルへの需要が高まったこともあって、外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが強まりました。
1985年に日米欧の主要5か国がドル高の是正で政策協調した「プラザ合意」以降、急速に進んでいた円高にも歯止めがかかり、この年の1月、1ドル=142円台だった円相場は、4月に160円台まで値下がりしました。
ただ、この年は日本経済がバブル崩壊への道を歩み始めた年でもありました。
土地の価格高騰を受けた金融機関に対する不動産融資の規制や日銀が踏み切った金融引き締めの影響などで、前年の年末に終値で3万8915円の史上最高値を記録した日経平均株価は、この年の年末には2万3848円まで急落。
上昇を続けてきた土地の価格や株式市場が不安定になる中、日本経済を大きく膨らんだあとはじけて消える泡になぞらえ「バブル経済」ということばが流行語になったのも、この年でした。
NHK
1985年9月22日米国ニューヨークのプラザホテルで開かれ、G5の大蔵大臣(米国は財務長官)と中央銀行総裁が合意した為替レートの安定化策のことを言います。主な合意内容は、各国の外国為替市場の協調介入によりドル高を是正しアメリカの貿易赤字を削減することで、アメリカの輸出競争力を高める狙いもありました。日本ではプラザ合意後の急速な円高による低金利政策はその後も継続されることで不動産の過剰流動性がおき不動産バブルを引き起こすことになりました。
東海東京証券
ついに、32年ぶりの円安水準になりました。
32年前は、1ドル160円台、バブル崩壊、プラザ合意……すごい言葉が並びます。
今の状況は、この頃と同じようなものだと思うと、その異常さが改めて分かります。
この先ですが、円安はさらに進むでしょう。
そして、為替介入、株安、そして、第2のプラザ合意まで視野に入ってきました。
日本は、金融緩和を続けて、円安が是正されて、株も持ち直す。
そんな夢のようなシナリオを想定しているのでしょうが、果たしてうまくいくかどうか。
金利差が大きい間は、円安傾向は、根強いものがあるでしょう。
為替介入に注意しながら、円安に賭けるか、素直に円高の流れに乗るか。
腕の見せ所でしょうね。
円高になるときは、一気なので、注意しましょう。
でも、金利差が縮まらない以上、円安傾向は続くでしょう。
ただし、10月14日に関しては、株高になりそうです。
これは、インフレピークを過ぎたという判断のようです。
ここからは、一気呵成に、有望銘柄の仕込みの時期になりそうです。
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