鬼滅の刃の聖地巡礼とそれにまつわるエピソードをご紹介します。ただし、作者や出版社から正式に発表されたものではない場合が、ほとんどです。
鬼滅の刃の聖地と言われるのは、福岡県太宰府市の「宝満宮竈門神社」です。なぜ聖地と呼ばれるかは、いくつかの理由があります。
また、大分県別府市の「八幡竈門神社」も、鬼滅の刃の聖地とされており、鬼が作ったとされる石段の伝説が残されています。昔、人食い鬼が毎夜現れ、里の人を困らせていた。そこで神様が鬼に「一晩で100段の石段を作れ。できればいけにえを渡すが、できなければ二度と現れるな」と持ちかけた。結局、99段作ったところで夜明けとなり、鬼は逃げ出した。「鬼滅」に登場する鬼が日光に弱い設定など、類似点がある。(出典:西日本新聞)
福島県会津若松市の芦ノ牧温泉の「旅館・大川荘」も鬼滅の刃の聖地と言われています。大川荘には吹き抜け部分の中央に三味線を演奏するための浮き舞台があり、それが主人公の宿敵・鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)の本拠地「無限城」と、琵琶を奏でることで空間操作などの血鬼術を使った「上弦の肆・鳴女(なきめ)」を彷彿とさせるのだそう。(出典:東京ウォーカー)
剣豪の里として知られている奈良県にある柳生の「天乃石立神社」の近くにある「柳生一刀石」も、鬼滅の刃の聖地です。江戸時代に将軍指南役として天下に権勢を振るった柳生藩一万石の地で、山中にある一刀石は、石舟斎が修行中に天狗を切り捨てると2つに割れた巨石があっという伝説が残る場所。竈門炭治郎が修行中にみせた名シーンが、思い出されます。
長野県須坂市坂田山の「竜の割石」も、「鬼滅の刃」に登場する岩にそっくりということで、連日、大勢の子どもたちが記念撮影をしていす。坂田山共生の森を愛する会・清水信孝さんによると、岩の割れ目は、冬寒くなってしみ込んだ水が凍ってここ10年ぐらいで急激に広がってきているそうです。
岐阜県の鬼岩公園にも一刀両断にしたような亀裂が入った7メートルの大きさの岩があります。2020年11月中旬、SNSで話題になり、町役場の担当者によって急きょ、「一刀岩」と命名されました。命名した御嵩町の板屋達彦係長も市松模様の衣装を羽織ってPRに一役買っています。「岩が話題になるまで鬼滅の刃のストーリーはほとんど知りませんでした。それでも、衣装を着てまねをするにあたり失礼があってはいけないので、アニメのそのシーンは何度も見返して、『全集中』で勉強しました」とのこと。
弁慶が此の石の上に仁王立ちになり手にした錫杖(しゃくじょう)で「エイッ」とばかりについたところ、さしもの此の大石も弁慶の怪力によって見られる通り真っ二つに割れて現在の姿になったと言い伝えられています。弁慶は、平安時代末期の僧兵で、源義経の家来。もとは比叡山の僧。
作者の出身県、福岡県の北九州市の荘八幡神社境内には、作中のものと瓜二つの岩(巨石)があり、最近、作者が参考にした正真正銘の聖地ではないかと、注目されています。この「鈴石(いわ)」は丸味を帯びた所や大きさ、一直線の割れ目等、全てが作中のものと一致します。尚、この石は石長比賣(いわながひめ)が宿る磐座として信仰され、注連縄が張られているため、割れ目に手やコスプレの刀を入れることはできません。
作中で鬼が嫌うもの、弱点として登場する藤の花。炭治郎が鬼殺隊に入隊する前に受けた最終選抜が行われた藤襲山にも、季節外れにもかかわらず藤の花がたくさん咲き乱れていましたよね。この藤襲山そっくりの光景が楽しめる聖地としてファンに注目されているのが、栃木県にある「あしかがフラワーパーク」です。藤の花の見ごろは4~5月頃ですが、その他のシーズンも藤の花を模した紫色の美しいライトアップが開催されており、作品の世界観に浸ることができます。(出典:icotto)
2020年10月24日より、大井競馬場を舞台に冬季限定の「東京メガイルミ」がスタート!同イベントは2018年に始まり、毎年話題を集めているイルミネーションです。なんといっても見逃せないのが「藤の花」スポット。まるで『鬼滅の刃』の「藤襲山(ふじかさねやま)」の舞台が、現実の世界に現れたような景色が広がります。一般的な藤の花の見ごろは春の4月から5月にかけてといわれていますが、「東京メガイルミ」では冬の時期でも楽しむことができます。
東京・埼玉・山梨にまたがる「雲取山」は、主人公の炭治郎が暮らしていたとされる聖地です。劇中では、架空の住所でしたが、実際は東京都の奥多摩エリアが舞台となっています。アニメの第1話では、炭を売りに町へ繰りだす炭治郎が、この雲取山を歩いていました。雲取山は日本百名山のひとつであり、標高は約2,017m。山頂からは、富士山や南アルプス、関東平野を望むことができます。劇中では、一面雪に覆われた冬の雲取山が登場し、これから待ちうける壮絶な闘いの幕開けとなるかのような静けさがとても印象的でしたね。鬼滅の刃の世界観に浸るなら冬に訪れてみるのがおすすめです。
奈良県葛城市笛吹に鎮座する「葛木坐火雷神社(笛吹神社)」も、鬼滅の刃の聖地の一つです。鳥居の左手には、“葛木坐火雷神社”と言う社号標が建っていますが、そこには、我妻善逸(あがつまぜんいつ)が、修行の果てに編み出した大技「火雷神」の文字が、刻まれているからです。
「別府地獄めぐり」の一つ「かまど地獄」が、「八幡竈門神社」との縁(えん)やゆかりがある為に注目されています。園内には、竈門炭治郎の技にも描かれている「青い水龍(しっぽには鬼を倒すための刀も備えている)」と、その氏名が書かれたアイテムを持って高台に立つ赤鬼のシンボリックな像があります。八幡竈門神社で悪さをした鬼が、ここでは改心し、地獄の門番をしているというストーリー。園内一の写真スポットです。
鬼滅の刃の鬼殺隊で、もっとも位の高い戦士「柱(はしら)」。その9名の柱のなかで“恋柱”と呼ばれるのが、甘露寺蜜璃(かんろじみつり)です。和歌山県紀の川市にある浄土宗寺院「甘露寺」は、この女性キャラクターと名前が同じとして、ファンの注目を集めています。甘露寺で、蜜璃の髪と同じ桜色の特別雨戸をバックに写真撮影や、桜色の御朱印をいただいたりして、新たな恋の聖地を楽しんでみませんか?