世界遺産は、各地に点在しているのですが、色んな県にまたがっていたり、多くのスポットが含まれていたりして、分かり辛いのが事実です。そこで、子供に人気の「日本の世界遺産ランキング(一覧、数は23件)」の「11位〜23位」をここでご紹介します。
富士山の山頂の信仰遺跡群、富士五湖、三保の松原など広範囲にわたるエリアと、古くからの富士山信仰の存在、さらに万葉集の時代から文学・絵画に描かれて来た芸術を総合して、世界遺産に認定されました。
世界遺産「古都奈良の文化財」には、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つの資産が含まれます。710年、平城遷都によって、奈良時代がスタート。平城宮は、平城京の政治の中心で、多くの寺社が、建設されました。「古都奈良の文化財」には、奈良時代の宗教・生活の様子を今なお伝えています。
世界遺産「日光の社寺」は、平成11(1999)年、世界文化遺産に登録されました。「日光の社寺」は、日光山内にある二荒山神社、東照宮、輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、これらの建造物群を取り巻く「遺跡(文化的景観)」からなります。
世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」は、三重県、奈良県、和歌山県にまたがっています。中でも、熊野参詣道とは、紀伊半島南部の熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)と、伊勢や大阪・和歌山、高野及び吉野とを結ぶ古い街道の総称です。
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」は、長崎県と熊本県天草地方にある12の資産からなります。17世紀、江戸幕府による禁教政策で、日本全国から宣教師がいなくなった後も、この地方ではカトリック教徒が、「潜伏キリシタン」となって、活動を続けました。
九州本土から約60㎞離れた沖ノ島と、大島および九州本土に位置するその関連遺産群からなります。沖ノ島には、航海の安全に関する古代祭祀遺跡が残っています。古代豪族の宗像氏は、宗像三女神を信仰し、沖ノ島には、それを祀る宗像大社が、継承されてきました。
世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、群馬県に位置し、日本の絹産業を「技術革新」と「技術交流」によって支えました。そのおかげで、絹は、一般の人々にも広まり、生活を向上させました。
平泉は、12世紀、仏教に基づく理想世界の実現のための政治・行政の拠点として、造営されました。仏堂・浄土庭園などの構成資産は、6世紀〜12世紀に中国から伝わりました。
平成23(2011)年、世界自然遺産の「生態系」の評価基準をクリアして、世界自然遺産に登録されました。小笠原諸島は、固有種が多く、特に、陸産貝類(カタツムリの仲間)・植物について、進化の過程に関する貴重な証拠が残されています。
「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、2007年に、鉱山遺跡としてはアジア初の世界遺産に登録されました。今なお、当時を彷彿とさせる趣深い町並みに人々が暮らしていて、歴史を伝え残しています。
世界遺産「白神山地」は、青森県と秋田県にまたがる山地帯です。平成5(1993)年、屋久島とともに、日本で初めて、ユネスコ世界自然遺産に登録されました。「人の影響をほとんど受けていない原生的なブナ天然林が世界最大級の規模で分布」していることが、評価されました。
「知床世界自然遺産地域科学委員会」などを設置して、知床の動植物の保全や自然の保護などの管理をしています。
日本、フランス、アルゼンチン、ベルギー、ドイツ、インド、スイスにまたがる世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産の一つです。