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タブレットを学校に導入するメリットと展望
タブレット
2019年から、生徒一人一人に、デジタル教科書の入ったタブレットを配布しました。それに関係する事柄を以下、述べて行きたいと思います。
勉強について
- 板書もタブレットに表示されるならば、各教室で、同じ授業を展開することも可能になります。つまり、同学年のクラスで、一斉に英語の授業をしたりすることもできる訳です。そうすれば、もしかしたら、先生の人数が少なくても良くなったり、より高度な授業を行うこともできる可能性もあります。例えば、在外のネイティブとの交流とか。
- 例えば、先生が問題を出して、生徒に挙手させることがありますが、タブレットの早押しのようにして回答して、順位を競うような楽しい授業も、できるのかも知れません。
- 辞書などもすべて入っていて、興味の湧くことは、簡単に色々と調べることができるので、例えば、プログラミングなど、好きなことを伸ばす教育が可能になります。とにかく子供の自由度を高めさせてあげたいですね。
- 生徒の能力格差に応じて、個別の宿題の難度が、変わっても良いかも知れない。例えば、満点を目指す子と80点をまず狙ってみようと言う子で、その日の宿題が変われば、なにより各個人の為になる。
- 朝礼で、その日の注目ニュースについての簡単な解説などが、できるかもしれません。別に、今でもできますが、タブレットを使って、情報を共有して、行うことができるでしょう。
- 学校で教える教科が、変わって来る可能性があるかも。例えば、生物学、IT関連、福祉など、これから伸びる分野の人材を育てる為の教育を子供の頃から、教えて行くことが必要になるでしょう。タブレット教科書の内容も、年々変化して行くことになるでしょう。
図書館について
- 図書館の本を、いつでも借りることができて、同時に何人でも借りられるようになるでしょう。そして、その本に、しおりを付ける機能を備えることができるでしょう。
- 学内の生徒のレビュー(書評)を見たり書いたりすることもできるでしょう。友達のおすすめの本なども、一目で分かります。
SNSについて
デジタル教科書のタブレットが、今後、どのような通信機能を持っていくかは、分かりません。しかし、いずれは、教室内・学校内・県内など、色々な場所で、ネットワークにつなげるのも、可能になるのではないでしょうか。あるいは、小・中・高校生で、通信できる範囲を広げても良いかも知れませんね。
- 全校生徒のテストを一斉にすることができて、テスト後に答え・点数・順位などが、すぐに分かる。全国模試・受験なども、タブレットを使って、行うことができるでしょう。その際の筆記試験の採点は、先生がすることになるでしょうが、そう言う
ノウハウが蓄積されると、採点もAIで行うことができるようになるでしょう。
- 転校生との思い出を共有して、その後も、連絡を取り合えます。
- インフルエンザなどで、休校になっても、通信で滞りなく、授業を継続できます。欠席したり、不登校の生徒も、授業に参加できます。
- SNSの使い方をしっかりと教える授業が必要になる。
あると便利な機能
- 今まで学んで来た、思い出の授業・作文・修学旅行・記憶に残る言葉などを、ブックマークのようにして、収集できる。写真などを残す機能があると、さらに思い出としては、良いものになるでしょう。
- 心拍数などを計測する機能があれば、運動会の時の体調管理ができて、いざという時のAEDなどの活用にも、いち早く対応できるでしょう。
- 修学旅行の時だけでも、位置情報が、分かれば、迷子になることもないでしょう。
障害児の為の機能
タブレット教科書は、障害児の為の機能も充実しています。
- 教科書の文字色・背景色を変更することができます。
- 漢字にふりがなを振ることができます。
- 文字を折り返しながら、拡大表示できます。
- 教科書の文字を機械の音声で読み上げることができます。
障害児が、普通学級で学ぶ方向にあるようです。デジタル教科書により、障害児の個性を伸ばす教育ができるようになり、その個性を引き出すことができる可能性があります。障害児は、独自の感性を持っています。例えば、絵を見せてもらったことがありますが、「何の絵?」と問うと、「わからん」と答えるのです。普通絵を描く時は、何かのモチーフがあるものです。ところが、その子は、モチーフなしで、それを描いたのです。その絵を描けるのは、その子の個性です。デジタル教科書が、そうした個性まで引き出せるようになれば、素晴らしい共生社会になることでしょう。
タブレットの他にも、文字を音声で読み上げる「音声ペン」や専用教科書、ノートと連動するアプリなど支援機器・グッズが、数十種類あるそうです。特に、障害児供たちの助けになっています。自治体が、所有し、試したい児童生徒に貸与しているそうです。まだまだ、模索の段階だと思いますが、これから、もっと便利で良いアイデアが出てきそうですね。
展望
- 長らく続いた紙の教科書が、タブレットに収まることになりました。一番嬉しいのは、ランドセルが、軽くなったことと感じるかも知れませんが、実は、今のIT社会への対応なのかも。会社の仕事の資料も、どんどんデジタルになります。全てが、デジタルになっていく中で、子供たちにも、その予行をさせてくれているのかも。でも、実は、子供たちの多くは、すでにタブレットを使っています。動画を見たり、漫画を読んだり。だから、自然とタブレットの扱いに困ることもないと判断したのでしょう。だから、思いの外、タブレットの授業は、スムーズに進行するのかも。先生は、少し手間取るかも知れませんが。それは、先生が、紙の教科書で勉強してきたのに、タブレットに変わるのですから。実は、そこが重要で、紙で育った大人と、タブレットで育った子供たち。その差は、意外に大きく、紙で育った人は、パソコン画面に向かっても、思考が今一つ働きません。紙に向かうと、比較的、スラスラとアイデアが浮かぶような気がします。これだけ、社会がデジタル化した中で、タブレットで育った子供たちから、何か違うものが、生まれる可能性を感じます。それは、今の大人の思いもよらぬもの。だから、分かりませんが、おそらくいとも簡単にやってこなすでしょう。ただ、忘れてはならないのは、それを育むのは、今の大人なのです。
- 昔から、日本は、漫画・アニメ・ゲームなどで、世界を席巻していると言っていいでしょう。それは、やっぱり日本の子供が、幼い頃から、それらに慣れ親しんで来ていたからだと思います。それは、そう言う素地があったのでしょう。じゃ、初めて、漫画・アニメ・ゲームを作った人は、どう言う人々だったのでしょうか。漫画に関しては、古くは、寺子屋などの影響もあったかも。例えば、そう言う教育現場で、生み出されたものが、元になっているとしたら。重要なのは、子供が生み出したのか、大人が生み出したのか。両方と言うこともありますが、最初は、教科書の挿絵か何かが元で、それを子供が、落書きしたり、自由な発想で書き換え、できたのが、漫画だったりしたら、それは、子供が生み出したものだと言ってもいい。結局、挿絵を描いた大人と、それを自由な発想で書き換えて行った子供たちの共作なのかも。つまり、漫画は、先人の受け継いだ文化と言えるでしょう。アニメは、そうした漫画で育った人々が、集まり、出来上がったもののような気もします。しかし、そこで、ただ、絵を並べるだけでなく、創造的なものを作り上げることができたのも、やはり、子供のうちから漫画に慣れ親しんでいたからでしょう。じゃ、ゲームは? 古くは、トランプや花札などがありましたし、簡単なビデオゲームのようなものもあったでしょう。しかし、爆発的にヒットしたのは、任天堂の「ファミコン」ではないでしょうか。それを作ったのは、漫画・アニメに親しんだ、日本人だったのでしょう。それを、日本の会社が、作り上げていたのです。でも、もし、その「ファミコン」を作った大人が、自身の子供から着想を得ていたら。子供の想像力が、世界を席巻したのかも知れませんね。
- タブレットを使うようになって、色んな文献を目にすることになるでしょう。その中には、英語の本などもあるかも。そうなって来ると、身近に英語が存在して、日本人の英語力が増すかも知れません。例えば、トルコに行った時、中学生くらいの子でも、キオスクみたいなところで英語で十分働いていました。日本は、残念ながら、島国で、他の言語を話す人に会う機会が少ないのかも知れません。それで、外国語の習得が苦手なのかも。もちろん、英語を使いこなして、世界的に活躍している日本人もいるので、そうした人のことをタブレットで調べてみるのも良いでしょう。だからこそ、子供の時から、英語に慣れ親しむことで、英語力の底上げがなされ、日本発の世界的な次世代SNSのようなものが、誕生するかも。まるで、今の米国のSNSが、世界を席巻しているように。
- タブレット教科書のような、今のデジタル・コンピューター・インターネットと言うのは、米国発で行われて来た感がありますが、これまでは、デジタル社会の基幹を築き上げて来た時代だと思います。これからは、そこに流れるコンテンツの時代が、来るのではないでしょうか。コンテンツと言えば、漫画・アニメ・ゲーム。まさに、日本のお家芸なのです。上手くすれば、デジタル社会のコンテンツの覇権を日本が得ることもあるのかも。そう考えると、今の日本の子供たちが、漫画・アニメ・ゲームに興じるのも、あながち、間違っていないのかもしれませんね。
その他
- タブレットにも、色々書き込めるようなので、紙のノートも必要なくなるのかも。筆記用具も色々と変化して、ビジネス展開も、多様になってくるでしょう。
- タブレットに、スマホなどの機能が付けば、通常のスマホなどを買う必要がなくなり、出費を抑えることができます。それに関連して、タブレットとスマホを融合したような商品も、開発されるかも知れません。
- バージョンアップも、定期的にできるような体制が、必要になるでしょう。教科書をサーバーに入れるか、ダウンロードさせるか。必要な情報は、ずっと持っていられるようにして、更新できるようになると良いですね。
- 図書室・図書館が、様変わりするでしょう。タブレットのコンテンツの更新の場であったり、バックアップの拠点になったり、色々考えられます。故障・修理などの専門家の駐在所としての役割も。とにかく、生徒の大切な情報が、消えないようにしてあげないと行けませんね。
- 板書が、タブレットに受像できるようですが、生徒が先生に向き合って、授業を行うと言うスタイルは、保持すべきでしょうね。それがないと、クラスの一体感が出てこないし、社会が、バラバラになりそうです。
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