合掌造り家屋には、気候風土や山間の村での生活に適合したいろいろな工夫が凝らされています。同じ合掌造り家屋でも、白川郷と五箇山では土間の取り方や入口の位置が異なり、妻に庇を付ける五箇山に対して付けない白川郷など、地域によるいくつかの相違点も見られます。合掌造り家屋は白川郷と五箇山地方に限定して見られる民家形態で、その数は最大時1,850棟あまりでした。戦後の経済発展と生活の近代化の中で、その数が急激に減少し、現在では白川郷、五箇山あわせて200棟以下となり、1棟1棟がたいへん貴重な存在となっています。白川郷と五箇山地方の合掌造り家屋は、最も発達した合理的な民家形式の1つであり、日本の木造文化を代表するものです。特色のある合掌造り家屋群を中心とする農村景観は世界的に価値のある貴重な文化遺産と評価されているのです。また、五箇山地方には、規模の小さな「相倉合掌造り集落」があり、さらに小さな「菅沼合掌造り集落」があります。(五箇山観光情報サイトより)
【公式サイト】:五箇山観光情報サイト