「法隆寺地域の仏教建造物」には、法隆寺と法起寺の二つの寺院における木造建造物が含まれます。平成5年(1993年)に、姫路城とともに日本で最初の世界文化遺産として登録されました。法隆寺は、推古天皇15年(607年)に聖徳太子によって建立されたといわれています。伽藍は西院と東院に分かれ、西院のうち金堂・五重塔・中門・回廊などの建物は7世紀後半から8世紀初頭にかけて建造されたもので、現存する最古級の木造建造物です。(奈良県より)
【公式サイト】:奈良県地域振興部文化資源活用課
「古都奈良の文化財」には、東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡の8つの資産が含まれます。710年の平城遷都により奈良時代が始まりました。平城京は中国の唐の長安にならって造られたとされており、中国や朝鮮半島との交流を通じて日本の文化が大きく発展しました。平城宮は平城京の政治・文化の中心であり、平城京内や周辺には多くの寺院や神社が造営されました。「古都奈良の文化財」は、寺院及び神社の境内・宗教建造物群、春日大社及び春日山原始林の神道思想に関連する文化的景観、平城宮跡の考古学遺跡からなり、日本の歴史に政治的・文化的変化をもたらした極めて重要な時代でもある8世紀(奈良時代)の宗教、生活のあり方を伝えています。また、その伝統が現在も人々の生活に息づいている点などが高く評価されました。(奈良県より)
【公式サイト】:奈良県地域振興部文化資源活用課
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、奈良県と三重県、和歌山県にまたがる世界遺産で、「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」の三つの霊場と、それらを結ぶ「大峯奥駈道」「熊野参詣道」「高野参詣道」の参詣道が含まれます。このうち、奈良県には霊場「吉野・大峯」と、大峯奥駈道、熊野参詣道のひとつ小辺路(こへち)が所在します。霊場「吉野・大峯」は、紀伊山地の最北端にあり、吉野山、吉野水分神社、金峯神社、金峯山寺、吉水神社、大峰山寺で構成されます。標高千数百メートルの山々が続く修験等の聖地であり、10世紀の中頃には日本第一の霊場として信仰を集めるようになりました。「紀伊山地の霊場と参詣道」は、これらの資産と、自然と人々の営みが作り出した風景が一体となった文化的景観であり、その伝統が古代から現代まで受け継がれている点が高く評価されています。(奈良県より)
【公式サイト】:奈良県地域振興部文化資源活用課