屋久島は中心部に九州の最高峰宮之浦岳(1936m) をはじめとする高峰が聳える山岳島であり、世界的な動植物の移行帯に位置する湿潤気候下の高山として、生物地理的に特異な環境下にあり、かつ年間 4,000~10,000mmもの多雨に恵まれていること等から、樹齢数千年のヤクスギをはじめとして極めて特殊な森林植生を有しています。海岸付近のガジュマル、アコウ等の亜熱帯植物から、タブ、シイ、カシ等の 暖帯、モミ、ヤマグルマ等の温帯、更にヤクザサ、シャクナゲ等の亜高山帯に及ぶ植生の垂直分布が顕著 にみられ、また、多くの固有植物、北限・南限が自生していること等特異な生態系を構成しています。特 に本地域の傑出した自然の特徴として、樹齢数千年に及ぶとされる直径3~5mにも達するヤクスギがあげ られ、老齢の巨樹林は、生態的にも、かつ形態的にも世界的に貴重な天然林と考えられています。さらに 当地域には、アカヒゲ、アカコッコ(危急種)等絶滅の恐れのある動植物が生息、自生しています。(屋久島世界遺産センターより)
【公式サイト】:屋久島世界遺産センター
重工業(製鉄・製鋼、造船、石炭産業)は、日本経済の屋台骨を支える基幹産業である。幕末から明治後期にかけて、日本は工業立国の経済的基盤を築き、急速な産業化を果たした。20世紀初頭には、非西洋地域の中で、他に先駆けて、産業国家としての地位を確立した。アメリカ軍東インド艦隊の江戸湾来航以降、徳川幕府が開国の方針に改めた後、僅か約半世紀で、西洋の技術と伝統的な日本文化が融合し、重工業の急速な産業化を進め、産業国家の礎を築いたことは、技術、産業、社会経済に関わる世界の歴史的発展段階において、歴史的価値、技術的価値、文化的価値の極めて高い、特筆すべき類稀な事象である。(鹿児島県より)
【公式サイト】:鹿児島県