子供の五感を刺激・育てる為には、何も遠くまで旅行に行ったり、特別なことをする必要はありません。日々の生活の中で、五感は、刺激され、育まれるものです。
例えば、公園の木の成長を見ることで、花の色、新緑、紅葉、枯葉など、色々な視覚の刺激を感じ、育まれます。
都会の喧騒の中でも、車の音、クラクション、通行人の挨拶の声などがありますし、人が少ない堤防にでも行けば、川のせせらぎ、鳥の鳴き声、風の音などもありますし、家の中でだって、テレビの音、エアコンの室外機の低音、母親のハミングなど、常に子供は、聴覚の刺激を受けて生活しています。
一番は、お母さんの手料理の匂いでしょう。匂いの刺激を受けて、食欲も増大します。家の中に、ちょっとした花を生けてあれば、子供は、匂いを感じているはずです。仏壇の線香の匂いも、良いですね。子供ながらに、先祖の恩恵を感じることでしょう。
これも、お母さんの手料理が、一番でしょうね。時々、外食に連れて行って、その違いを聞いてみると良いでしょう。子供ながらに、味覚を駆使して、表現してくれるでしょう。そうして、考えさせることで、また、味覚を刺激し、育てることができます。
夕食の手伝いをさせると良いでしょう。色んな食材を手で触って、調理することで、触覚が、鍛えられます。そして、ホームセンターなどの商品を色々触らせてもらうことで、触覚が刺激され、育てられます。
五感を刺激する中で、将来の職業にもつながる出会いや気付きもあるかも知れません。以下、具体的な遊びについて、概説します。
子供を甘やかしているだけのようにも感じますが、子供は、五感を通じて、色々なことを吸収します。テレビやユーチューブは、五感を刺激する情報が、多くあります。決して、悪いことではないと思います。特に、ユーチューブなどのネットは、この情報化社会の中で、紙と鉛筆を使うことくらい必須の技術です。
ゲームの最大の長所は、通信機能を使った、友達との交流です。大人が、SNSにハマっておきながら、子供にゲームをするなは、通じません。ゲームも、子供にとっては、情報化社会の必須のツールとなるでしょう。
一緒に公園などに出かけるのも、良い刺激になります。友達と一緒に遊ばせれば、なお良しでしょう。子供に対する親御さんの五感も鍛えられます。
くどいようですが、家庭料理を一緒に作って、一緒に食べることが、何よりの五感を刺激し、育てる遊びになります。休日などには、一緒にクッキーでも作ると良いと思います。その時は、クックパッドなどのインターネットの使い方も教えれば、良い教育になります。
家庭料理の食材を自宅の菜園で、育てて、収穫することは、素晴らしい試みです。五感を刺激し、育てる最良の方法かも知れません。
もちろん、キャンプに行ったり、テーマパークに連れて行ったりすることも、五感を刺激し、育てるのに有効です。写真に収めてあげれば、いつまでも、記憶に残る経験になるでしょう。その写真を見て、五感の刺激を思い出します。
近年、栄養の偏り、食生活の乱れ、肥満・痩せ過ぎ、朝食欠食など、子供の食生活の乱れにより、健康問題に発展しています。そこで、こうした問題を解決する為に、考えられたのが、「食育」です。
90年代半ばから、文部科学省では、健康教育の推進や学校給食の充実など、学校教育に注力してきました。2000年には、「21世紀における国民健康づくり運動」を始めました。そして、2005年に「食育基本法」が、翌年「食育推進基本計画」が、制定されました。
食育基本法は、8つの基本理念に基づいています。
子供の食育は、子供が、生涯にわたって、健やかに生きていくための基礎です。正しい食習慣を身に付けさせて、生活習慣病などを予防しましょう。
何より、家族で一緒に、食材を栽培し、食事を調理し、食べて、片付ける。その一連の行動が、子供の五感を刺激し、育てる最良の遊びであり食育だと思います。最終的には、家庭料理なんだと思います。