動物実験において、本剤は初期胚の致死及び催奇形性が確認されていることから、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。
妊娠する可能性のある婦人に投与する場合は、投与開始前に妊娠検査を行い、陰性であることを確認した上で、投与を開始すること。また、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導すること。なお、本剤の投与期間中に妊娠が疑われる場合には、直ちに投与を中止し、医師等に連絡するよう患者を指導すること。
本剤は精液中へ移行することから、男性患者に投与する際は、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと。
治療開始に先立ち、患者又はその家族等に有効性及び危険性(胎児への曝露の危険性を含む)を十分に文書にて説明し、文書で同意を得てから投与を開始すること。
本剤の投与にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討すること。
出典:富士フイルム富山化学株式会社
初めての新型コロナウイルス感染症の治療薬として「レムデシビル製剤」(販売名:ベクルリー点滴静注液100mg、同点滴静注用100mg)が特例で薬事承認されたが、対象患者は「PCRで陽性と判断された入院中の、SpO2が94%以下などの重症患者」とし、妊婦や肝機能・腎機能に問題のある患者などには投与すべきでない―。
また、レムデシビルの使用によって、肝機能・腎機能に障害が現れるおそれがあることから、定期的に臨床症状や肝機能・腎機能の検査をすることが求められる―。
貧血 、 便秘 、 下痢 、 注入部位疼痛 、 疲労 、 高トランスアミナーゼ血症 、 注入に伴う反応 、 ALT増加 、 AST増加 、 トランスアミナーゼ上昇 、 プロトロンビン時間延長
急性腎障害 、 肝機能障害 、 ALT上昇 、 肝機能検査値異常 、 抱合型ビリルビン異常 、 ALP異常 、 INR異常 、 過敏症 、 Infusion Reaction 、 アナフィラキシー 、 低血圧 、 血圧上昇 、 頻脈 、 徐脈 、 低酸素症 、 発熱 、 呼吸困難 、 喘鳴 、 血管性浮腫 、 発疹 、 悪心 、 嘔吐 、 発汗 、 悪寒
肝酵素上昇 、 肝機能検査値上昇 、 糸球体濾過率減少 、 血中クレアチニン増加 、 血中ビリルビン増加 、 高トリグリセリド血症 、 頭痛 、 浮動性めまい 、 不眠症 、 皮膚そう痒症 、 静脈炎
出典:Gem Med、日経BP
主な副作用として、満月様顔貌、食欲亢進、体重増加、むくみ、不眠などが報告されています。
出典:RAD-AR
免疫力の低下にともない、細菌やウイルス、真菌などによる感染症にかかりやすくなります。なかでも多いのがヘルペスウイルスによる帯状疱疹です。皮膚発赤、ぶつぶつした小水疱、ピリピリ痛むなどの症状があらわれたら、すみやかに受診してください。早期に対処し重症化させないことが大事です。
ほかにも、鼻炎や咽頭炎、気管支炎、インフルエンザ、膀胱炎、肺炎や敗血症などなどさまざま感染症を起こすことがあり、ときに重症化します。また体内に潜んでいた結核菌やB型肝炎ウイルスが再活性化する可能性もあります。ウイルス性肝炎や結核の既往歴のある人は要注意です。発熱や咳、けん怠感など普段と違う症状が気になるときは医師と相談してください。
そのほか、肝障害、消化管穿孔、白血球減少、間質性肺炎、静脈血栓症や肺塞栓症が報告されています。さらに、因果関係は明らかではありませんが、リンパ腫や悪性腫瘍の発現リスクが少し高まる可能性があります。このへんも含め副作用を医師からよく聞き、その初期症状をふまえ日々体調変化に気を付けてください。
出典:おくすり110番