日本で使用されるワクチン・どれがいいの？（ファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ノババックス）
はじめに
新型コロナウイルスに対して、日本で使用されるファイザー、モデルナ、アストラゼネカ、ノババックスのワクチンの「どれがいいのか」について、最新ニュースを交えて、概説しました。「どのワクチンがいいの？」という疑問にお答えします。
どのワクチンがいいの？
初期の頃、日本では、ファイザー製ワクチンしかありませんでしたので、有無を言わさず、接種が進みました。ファイザー製ワクチンは、多少熱が出るなどの副反応がありますが、あまり問題なく接種されています。
しかし、今後は、ファイザー製ワクチンの他に、モデルナ製とアストラゼネカ製のワクチンも投入されます。モデルナ製ワクチンは、ファイザーと同じ「RNAワクチン」なので、それほど変わりませんが、アストラゼネカ製ワクチンは、「ウイルスベクター」なので、有効性が劣ると言われています。また、接種後に血栓ができる可能性も指摘されています。
今のところ政府は、国民が、こうしたワクチンを選べないとしています。そこで、安全性の確認されているファイザー製ワクチンを接種しようと、駆け込み需要が起きているという訳です。
結論から言えば、そんなに大きな差はありませんが、どうせ接種するなら、早い方が良いとは思います。
ノババックス製ワクチンは、「組み換えたんぱく質ワクチン」で、有効性は96％ですが、まだデータが十分ではありません。
最新ニュース
2021年5月7日：9月末までに5000万回分追加 来年分の2億回分の供給を協議
（菅総理大臣は、）「医療機関に勤務している医師や看護師の方々が兼業して接種を手伝うこと、さらに歯科医師の協力を得ることも進めていく。先日、アメリカを訪問した際にファイザー社のCEOと協議した結果、新たに9月末までに5000万回分のワクチンが追加されることとなった。さらに来年分としてモデルナ社やノババックス社と合計2億回分の供給を受けることを前提に協議を進めている」と述べました。
NHK
2021年5月7日：英、40歳以下にはアストラゼネカ以外のワクチンを推奨へ
英当局は４０歳以下の若年層に対し、英アストラゼネカとオックスフォード大学が開共同発した新型コロナウイルスワクチンではなく、米ファイザーや米モデルナのワクチンを接種するよう推奨する方針だ。英デイリー・テレグラフ紙とインディペンデント紙が６日、報じた。
ＪＣＶＩは先月、３０歳以下にはアストラゼネカ以外のワクチンを提供するよう勧告。妊婦にはファイザーかモデルナのワクチン提供が推奨されている。
REUTERS
2021年5月6日：アストラ製、２０日に承認判断へ
政府が英アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチンに関し、厚生労働省の専門部会で２０日にも承認の可否を判断する方向で調整に入ったことが６日分かった。米モデルナ製と同時に判断することになる。
両社とも承認されれば、国内で使えるワクチンは既に接種されている米ファイザー製と合わせ、計３製品となる。ただ、ファイザー製の接種で手いっぱいの自治体は多く、複数のワクチンをどう効率的に流通、接種していくかが課題となる。
また、アストラゼネカ製はまれだが接種後に血栓が生じる可能性が指摘されており、海外では若年層への接種に慎重な国もある。
富山新聞
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