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モデルナ製ワクチン(mRNAワクチン)
はじめに
モデルナ社製ワクチンはファイザー社製と同様にmRNAワクチンです。有効性も遜色なく、副反応(副作用)もほぼ同じ頻度です。モデルナ製ワクチンは、保管温度がマイナス20度なので、かなり利便性が良いです。5月21日に承認されて、5月24日開設の東京と大阪の大規模接種センターで使われることが決まっています。
RNAワクチンとは
「RNAワクチン」は、一般的に「mRNA(メッセンジャー・RNA)」というものを使います。mRNAは、細胞の中のDNAの情報を核の外に伝えて、たんぱく質を作る基になるものです。「RNAワクチン」は、まず、新型コロナウイルスの遺伝子情報をもとに、ウイルスの表面にある突起のみの遺伝子(mRNA)を作成して、そのmRNAを油でできたカプセルに包み、ヒトに接種します。すると、mRNAの情報の通りにヒトの細胞がウイルスの突起の部分のみ作成し、細胞表面に提示します。それをヒトの免疫細胞が認識し、突起に対する抗体を作ります。そして、本物の新型コロナウイルスが、体内に入ってきた時に、ウイルス表面にある突起を抗体がブロックして、ウイルスがヒト細胞に感染できなくします。
従来のワクチンは、実験室レベルで、増殖させたウイルスを弱毒化または不活性化させたものを体内に入れて抗体を作るというものでした。その為、このmRNA技術で作成された今回の「RNAワクチン」は歴史上初めての試みです。
- 米バイオベンチャーのモデルナなどが、新型コロナウイルス感染症に対して、スパイクたんぱく質の全てあるいは一部の塩基配列を作る情報を持ったmRNAを、脂質ナノ粒子に封入したワクチンを開発。
- 第一三共も、抗原などは非開示だが、mRNAワクチンを開発している。
- 独バイオベンチャーのビオンテックや英インペリアル・カレッジ・ロンドンは、投与したmRNAの塩基配列からmRNAを増やし、発現量が多く、発現期間が長く、自然免疫が活性化される「自己増殖性mRNA」を用いたワクチンを開発している。
出典:おきのメディカルクリニック
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